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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第2章 文学腐女子「冠凪ひとみ」

「姉貴、やっぱ夜はうちに連れてった方が安全じゃないか?」
「ふむ…」

そう言うと姉貴は顎に手をあてて考え込んだ。

「そう…だな、父は寛容だから問題ないかもしれんが母がな…」

姉貴の言葉に生粋のイタリア人主婦であるうちの母親の姿が瞼に浮かんだ。

「いや、でも別に友人を家に泊めるとか言えば…」
「母が恐ろしい程にリアリストなのは知っているだろう?」
「…そりゃ嫌ってほどに」
「泪乃の正体を知ってみろ、何をするかわからんぞ。
良くてテレビ局に売り込み、悪くてNASAに頼んで生きたまま解剖だ」

また生きたまま解剖されるのかよ………

「それが未知の生命体の運命というものだ」
そこまで言った姉貴が。

「…何だ、黙って私の部屋に上げとけばいいんじゃないか」と、掌にぽんっと手を乗せて言った。
「勝手に入られたらアウトじゃないですか~?」
「私の母はそんな姑息なことはしない」
同感だ。
母さんは俺や姉貴の部屋に入る時間帯を事細かく決めてる上に
入るときには必ずノックを3回した上で返事が返ってこない限り絶対に侵入しない。

大和撫子もびっくりするほどだ。
ちなみに日本語もかなり変だ。
どう変かって言うと必ずどんな言葉でも敬語を使う。
しかもかなり間違って。

例にとって言えばトイレを上げよう。

普通はおトイレ、とかお手洗いとかになるところを、
「お厠」というもはや新しい単語として認められるんじゃないかという言葉にする。

日本に来たときに参考にした辞書が相当古かったらしいのが原因だと言っている。

姉貴はそんな母さんを見て「ああいう日本語は間違っている」と
言って必死に純文学からラノベ・エッセイからどうでもいい雑学本にいたるまで
ありとあらゆる書物を読み漁った。

結果が今のイタリア人文芸部部長という位置づけだ。

多分、純日本人の俺より日本語に詳しいぞ、姉貴。

「バカが物を知らなさ過ぎるだけだ」
姉貴はこほん、と咳払いを一つ。
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