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発行者:鉢嶺来
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ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

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飼い主募集します! 第1章 捨て犬拾いました
日本には梅雨というものがあるのをご存知だろうか?
そう、ジメジメして一日中雨が降り続く、あの嫌な季節である。
風流だね、なんてことを言う奴もいるが
俺に言わせて見ればこんなもの洗濯物や弁当に
カビが生えるだけで実益なんて0に等しい。

そんな、6月のある日のことだった。

「おい、バカ、遅れるぞ」

第一声から俺をバカ呼ばわりしたのは
俺の義姉、再婚した義母の連れ子で金髪に赤い瞳という
どこからどう見ても日本人には見えない…当たり前だ、イタリア人だからな、
ただ産まれも育ちも日本だからイタリア語は喋れない。

まぁ、その似非イタリア人のロング金髪で容姿端麗成績優秀スポーツ万能な俺の姉貴。
滝内シモーナ。一見完璧に見えるが性格が最悪なのが玉に傷…というか致命的だ。

やたらとルックスと頭はいい癖にそれをどうにも俺を虐めるためだけに
使おうとしかしない。で、姉貴が呼んだ俺の名前は滝内翔太。
正真正銘の日本人だ。
ちなみに顔は並だ…と思う。
本当のお袋は俺が2歳の時に病気で死んだ、らしい。
何せ2歳の時のことだから覚えちゃいないがね。

で、今の母親と親父が再婚したのが4歳の時。
その時から姉貴とは一緒に住んでいる、わけだ。
ちなみに姉貴と言っているが誕生日は1ヶ月違うだけ。
たかが1ヶ月の違いで姉貴は自らの存在を敬えと毎日の様にこっぴどく俺に聞かせ続けた。

「さっきから何をブツブツ言っている、聞こえなかったのか、バカ」
「聞こえてるよ」

やれやれ、今日も姉上様がご立腹だ。

仕方ないから俺は肩に下げてたバッグを上げなおし、
傘をしっかりと持って姉貴の方へとついていった。

「大体、バカがこんな雨真っ盛りな時に
寝坊などするから悪いんだ、反省してるのか、バカ」

「わかってるよ、反省してるって」

そう、俺は今日寝坊した。
それで何時もとは違うルートを通って学校へと向かっている。
姉貴が最近発見したとかいうショートカットのコースだ。

「急げ」

姉貴の声に俺は溜め息まじりに姉貴の後を追う。
何の因果でたかだか1ヶ月の差でこうも格付けが決まってしまうのか。
人生とは世知辛いね。いや、マジで。

そこから500mほど歩いたところだろうか。
姉貴がふと立ち止まった。
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