飼い主募集します!
飼い主募集します!
完結アフィリエイトOK
発行者:鉢嶺来
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:お笑い・ギャグ

公開開始日:2010/12/17
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
飼い主募集します! 第8章 プライベートビーチへ行こう!
翌日、朝。
俺はゆっくりと目を覚ますとここがどこかを認識するところから
始めないといけないようなまだそんな夢の中にいたが、
今日からちゃんとした合宿ということを念頭に置いてとりあえず顔を洗った。

カードキーを忘れずに取ると部屋を出る。
オートロックの音でまたビビッてしまう自分が多少情けなかったがまぁ、仕方ない。
俺はみんなが待ってるであろうリビングダイニングへと向かった。

「おう、バカ、起きたか」
「わんっ」
姉貴と泪乃が俺に気付いて挨拶?をする。

「ああ、おはよう」
俺も軽く挨拶を済ませると辺りを見回した。
姉貴はもうこの広い屋敷に順応したらしく好き勝手歩いては
どこから持って来たのか多種多様な新聞に目を通している。

「あ、先輩、おはようございます」
エプロン姿のひとみが出てきた。
…なんだかとても見てはいけないものを見てしまった気がする。
いや、正直可愛いんだが普段のひとみを知ってると
やはり一歩引いて見てしまうのでまぁ、最初の感想はとりあえずこれである。

「ひとみ、何でエプロンしてんの?」
我ながら失礼極まりない質問だ。
だが敢えてここはすべきだろ。

「何でって、みんなの朝ご飯なのです。あたしも花の乙女なのだから料理くらいできるのです」
そう言ってひとみはフライパンとフライ返しを手に持ってカンカンと打ち鳴らした。

「ひとみの家ってすげぇ金持ちなんだから料理とか全部自動で出てきそうなもんだけどな、
ほら、執事とかメイドとか」

俺がそう言うとひとみは
「先輩、甘いのです、確かにあたしの家はお金を持っているかもしれませんが
持っているのはあくまであたしの親であってあたしではないのです。
あたしは女なので跡を継げないのです。
だから今のうちから何時先輩の家に花嫁に行ってもいいように
絶えず花嫁修業の日々に勤しんでいるのです」
と言った。
57
最初 前へ 54555657585960 次へ 最後
ページへ 
TOP