Love Addict
Love Addict
完結
お礼5
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛
シリーズ:LOVEシリーズ

公開開始日:2016/01/30
最終更新日:---

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Love Addict 第3章 ー互いの正体ー

こんなに好きなのに

好きで好きで仕方ないのに


貴女は誰なんだろう。

どこで何をしているんだろう。


俺の頭の中は

会えない時でも彼女のことでいっぱいだった。



隆)隣のクラスの友達に

  お前紹介してって頼まれたんだけどw

臣)……断って。

隆)結構可愛いよ?

臣)うん、いい。

隆)……好きな女いんの?

臣)いる。

隆)へぇ、初耳。

臣)初めて言った。

隆)……



廊下を歩きながら

そんな話をしている時だった。



臣)!!!!

隆)どんな女なの?

臣)

隆)……臣?

臣)あ

隆)え

臣)あれ、誰!!?

隆)えっ



俺は視線を動かさずに

そのまま隆二に尋ねた。



隆)あれって

臣)あそこにいる

隆)んーー、ああ、あれか。

  英語の〇〇先生だよ。

臣)……は?

隆)??



先生……



臣)嘘……



だってあの人は……



隆)俺らの学年は教えてないけど

  英語の先生だよ。

  絶対笑わないクールビューティーって噂の。

臣)……



絶対笑わない?

クールビューティー



臣)


隆)おい!!臣!!!



俺は気付けば隆二を置いて走り出していた。


渡り廊下の向こうに見えた

彼女の姿を追いかけて



間違いなく彼女だ。


俺が彼女を見間違えるわけがない。


こんなに好きで

こんなに毎日頭に思い浮かべてる女を



臣)待って!!!



俺の声は届かずに

英語準備室のドアが閉まった。



ガラガラッッ!!


そのドアを勢いよく開ける。



臣)



貴女をなんて呼べばいいのかわからない。


隆二から聞いた名は



臣)〇〇っ……


〇)



振り返った貴女は

俺の顔を見て特に驚く様子もなく

しばらく俺を見つめた。



臣)〇〇……



ずっと知りたかった貴女の名前。


返事をしてくれないから

本当に貴女の名前なのかもわからない。



臣)〇〇……



貴女の瞳を見つめたまま

名前を繰り返せば


やっと貴女の唇が開いた。



〇)「先生」でしょ?

臣)



そう言って俺に背を向けると

持っていた教材を机に置いた。


俺はその肩を掴んで振り向かせる。

細くて華奢なその肩を



臣)〇〇!!

〇)……

臣)〇〇

〇)……

臣)名前。

〇)……



静かに目を閉じて頷いた。



臣)〇〇!!



やっとわかった名前。


知らないことの方がまだ多いのに

たったこれだけのことで

どうしようもなく嬉しくなる。



臣)〇〇……



肩を掴んでいた手をおろして

腕を握ると


〇〇が俺の手を握った。



〇)離して。

臣)

〇)……

臣)〇〇

〇)「先生」。

臣)

〇)ここは学校よ?私は「先生」。



そう言って俺にまた背を向けた。



臣)〇〇!!



名前を呼んでも俺を無視して

書類の整理をしてる。



臣)〇〇……



やっとわかった名前。


でも

何度呼んでも貴女は振り向かない。



臣)……



「教師」と「生徒」だったなんて

思いもしなかった。


あんなに会いたくて仕方なかった貴女が

こんな近くにいたなんて



臣)先生……



俺が諦めてそう呼ぶと



〇)なぁに?



静かに柔らかに振り向いた。



臣)……

〇)……



好きだ。


貴女が好きなんだ。



貴女を見つめる瞳にも

勝手にこの想いが溶け出してしまう。



〇)仕事するから出て行って?

臣)



動揺を全く見せない貴女は

何を考えているのか全くわからない。



臣)同じ学校だって知ってた?

〇)……

臣)……

〇)知らなかったわ。

臣)……

〇)知ってたら

臣)……

〇)……



知ってたら

俺に抱かれなかった?



臣)俺は嬉しいよ。

〇)……

臣)ずっと会いたかった。

〇)……

臣)名前も知らなくて

〇)……

臣)どこの誰なのかもわからなくて

〇)……

臣)やっと見つけたんだ。

〇)……

臣)会いたかった。



どれだけ貴女のことを想っていたか



臣)本当に会いたかった。

〇)……

臣)……

〇)「私も会いたかった」って

  私がそう言うのを期待するような瞳で

  見ないで

臣)

〇)生徒だなんて思いもしなかった。

臣)俺だって!

〇)……

臣)まさかうちの教師だったなんて

〇)……

臣)でもそんなの構わない!!俺は

〇)構うわ。

臣)え

〇)「教師」と「生徒」なのよ?

臣)……

〇)そんな目で見ないで。

臣)……

〇)……

臣)どんな目?

〇)え

臣)俺がどんな目、してるのか教えてよ。

〇)……



俺は〇〇の頬を包んだ。



臣)貴女には俺がどんな風に映ってる

〇)……



俺を見ているのに

俺を映さないようなその瞳で


貴女は何を見てる



〇)離し

臣)嫌だ。

〇)……

臣)ちゃんと俺の目、見てよ。

〇)……

臣)〇〇のことがこんなに好きで

  どうしようもないって伝わらない?

〇)……



〇〇が真っ直ぐに俺の瞳を見た。



〇)名前で呼ばないで。

臣)

〇)私は先生なの。

臣)……

〇)……

臣)貴女が誰だっていいよ。

〇)……

臣)好きだ。

〇)……

臣)貴女が好きだ。

〇)……



このままキスしたい。


いつも抱いてるみたいに

貴女の肌に触れたい。

  


臣)〇〇……

〇)……



パシッ



臣)



名前を呼ぶと手を振り払われた。



〇)……

臣)じゃあ「先生」。

〇)……

臣)貴女が誰だっていい。何だっていい。

  「先生」だって構わない。

  そんなの関係なく、俺は……

〇)出て行って。

臣)

〇)ここから出て行って。

臣)……



俺の目を見ずにそう告げる貴女を

無理矢理に抱きしめる。



〇)

臣)俺の気持ちは変わらないから。

〇)……

臣)……

〇)……



それだけを伝えて

俺は部屋を後にした。



ーやっと見つけた愛しい人ー



何があったって

この気持ちは変わらない。

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