Love Addict
Love Addict
完結
お礼5
発行者:新菜
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:LOVEシリーズ

公開開始日:2016/01/30
最終更新日:---

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  • お礼3
Love Addict 第1章 ー出会いー

毎日の夜のジョギング。


途中の大きな公園で休憩するのが

いつものコース。



でもその日


いつも俺が座っているベンチは

一人の女性に占領されていた。



臣)……



ベンチに横になり

空を仰いでる。



どうして



俺が思わず見とれていると

彼女の瞳から一筋の涙がこぼれた。



声もあげずに

ただ涙を流す彼女を見ているだけで


どうしてだろう


俺までなんだか泣きそうになった。



どうしてこんなところにいるのか

どうしてこんな時間に一人でいるのか

どうして泣いているのか



たくさんの「どうして」が

頭の中を駆け巡るけど


それよりも俺は



ー触れたいー



そう思ったんだ。



どうしてそう思ったのかは

今でもわからない。


ただ

貴女に触れたかった。


吸い寄せられるように

心も身体も




〇)



横に立つ俺に

彼女は視線を動かさずに

小さく尋ねた。



臣)貴女は

〇)……

臣)ここ、俺の定位置。

〇)……



彼女は一度目を閉じて

そのままゆっくりと起き上がった。


瞳からは変わらず涙がこぼれていて


でも


そんなのまるで気にも留めない様子で

涙を拭きもしない。



〇)ふふ、あなたのベンチだったの

臣)……そうだよ。

〇)ごめんね?

臣)……



俺は隣に座った。



〇)……

臣)……



「何してるの?」

「なぜ泣いてるの?」


そんな普通の会話もすっ飛ばして

俺が放った言葉は



臣)俺で忘れる



俺は何を言ってるんだろう

我に返る暇もないまま

俺の手は彼女の頬に触れていた。



柔らかい


涙をこぼす大きな瞳は

俺を見ているのに見ていない。



濡れている彼女の頬を

首にかけていたタオルで

優しく拭いてやる。


すると

彼女は何も言わずに目を閉じた。



俺は

彼女の頬を包んだまま

そっと


唇を重ねた。



冷たく柔らかな唇。


触れた瞬間に

俺の中に感じたことのないような

何かが走った。


この気持ちはなんだろう



その答えもわからないまま

俺は彼女を抱き上げ


公園の隅の

柔らかい芝生まで連れて行った。



上着を脱ぎ

その上に彼女の身体を寝かせる。


その上に跨り

彼女の耳に触れると

彼女はまた静かに目を閉じた。



こっちには街灯がない。


細い月明かりに照らされながら

俺たちはそのまま

身体を重ねた。



貴女がどうして抵抗しないのか

どうして簡単に俺を受け入れるのか


俺は

名前も知らない貴女を

どうしてこんな風に抱いているのか…



そんなことは

どうでも良かった。



ただただ

貴女に惹かれて

貴女を求めて



ー貴女と一つになりたかったー



この日が全ての始まりだったんだ

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