ふたりの彼。玩具の私
ふたりの彼。玩具の私
成人向完結
発行者:C.B
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/12/07
最終更新日:---

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ふたりの彼。玩具の私 第1章 ふたりの彼。玩具の私

 いつものように出勤を見送られ、いつものように、ドアを出てすぐの通路で手を振るふたり。
私が見えなくなるまで手を振るふたりに、しょうがなぃなーっと、振り向き手をふろうとした。
その時だった。
一方のユタカの姿が、うねる影のようなり揺れはじめ、徐々に背景へと溶け込んでいった。
そして、霧のように消えてしまった。
「キャーーーーー」
 私は悲鳴を上げた。
すると、もう一人のユタカが、胸を苦しそうに押さえ呻きだし、その場でもがきはじめてしまった。
壁をどんどん叩き、手摺に体半分を、もたれさせたように見えた。その瞬間…。
『あ! ダメ!』
 彼はそのまま意識を無くした様に、手摺の壁の前方へ、グルリと回転していた…。
その様子は全部、スローモーションに見えていた…。
『だめぇーーーーー!』
 ドスン!
鈍い音がし、恋人の二階からの落下に、駆け寄ると。
彼の後頭部から溢れる血が、コンクリートの地面を染めていった…。
「いゃあああああああ!」
 彼を抱き、空を仰いだ。
空にはまだ黒い霞のような物が漂っていた。
だが、それもすぐに消えてしまった…。

 今の、今まで元気だったユタカたち…。
心の準備なんかしてなかった。
できるはずが無かった。
数ヶ月もの間、普通に暮らせていたのだ…。
『もう、おかしなことにはなりそうもないかも』
 誰もがそう呟き、三人は安心しきっていた…。
 ユタカの乗せられた救急車に私も、近所の人の肩を借り同乗させてもらった。
横たわるユタカに、声をかけ続けた。
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