ふたりの彼。玩具の私
第1章 ふたりの彼。玩具の私
『はぁはぁはぁ…』
電車が幾つか目の駅に止まった時、ヒロが言った。
「降りましょう」
ふらふらのミィナは返事もできず、抱えられるようにベンチへ座らせてもらっていた。
「ホテル行こう。ね? あたし、まだいってない…。あなたを全部見せて…あそこ舐め回したいの。男の本物が欲しいなら呼べるわ。ねぇ…いいでしょう? いやらしいことたくさんしたいのでしょう? あたしも…」
女の説得にじっと目を閉じるミィナは、いつのまにか目印の人形を引き千切り、握りしめていた…。
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