ふたりの彼。玩具の私
第1章 ふたりの彼。玩具の私
男だと思ってた相手は、教えられてた年齢よりも若く見える男装の”熟女”だった…。
『ごめんね。そのスカート似合ってるわ。ロングスカートって言っていたよね? 取り決めた服装と違ったけど、あなただってすぐ確信したわ』
彼女は腰を屈め囁いていた。
走り出した満員の電車。
男だと思っていた女から、
逃げることはできない。
身動きすることも…。
抱かれた手が太ももや、尻にまわる…。
私はまだ、自分の今の気持ちを伝えていないのに…。彼女の長い指が下半身を這いまわり、高校の時。痴漢にあった日のことを鮮明に思い出した。
怖くて抵抗することができず、うつむいて、されるがままに…。
今もうつむいてしまっていたけど、吐息が漏れぬようしっかり口を閉じ、私の答えは決まっていて、ヒロと名乗った女性にしがみついていた…。
普通に、普通に何も起こってないように、腰をくねらせ…
早鐘を衝く様な私の鼓動と、彼女の鼓動が重なりあう。
相手も興奮していた。
『感じてるんだ…』
ミィナは自分の腰を相手に押し当てていた…。
背の高い彼女は窓の外を見てるふりで、服の中から胸や、敏感な部分を刺激し、片方の手はミニスカートの中。
ショーツをぐいぐい引き上げていた。
『ぁぁぁんぁん』
ギュンギュン奥が疼き、立っていられなくなっていった…。
『いやらしい。いやらしい。いやらしい…』
ユタカたちの声が聞こえた…。
『誰でもいいんだ… 誰とでも… おかしくなる。おかしくなる』
ミィナは彼女のズボンの中へ手を滑らせていた…。
驚いた相手は、ねっとりとりしたまなざしで、
『もっとして、もっと。もっと、もっと』
と、訴えていた。
互いの部分をいじり合い、感じあう女たち…。
ミィナは女性とするのは初めてだった。
いつだったか、ユタカが望んでいた姿。
彼のしたいことに応えてあげれば良かったと思った。
同姓と交じり合うのは思ったほど難しくはなかった。
自分が望むことをすればいい…。
相手の中に入り込んでいけばいい…。
『ほら、溢れてる』
ひわいな音は騒音で掻き消え。でも、耳を澄ますと体の中から鳴り止まない甘美な震えに変わる。
『いくぅ』
口をぎゅっと閉じ、ミィナは果てた…。
人ごみの車内で痴女行為に没頭し太ももまで濡らし、初めての経験に、頭が真っ白になりかけていた…。
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