性のオモチャ
性のオモチャ
完結
お礼3
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2016/01/03
最終更新日:---

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性のオモチャ 第24章 狂気と深愛

あたしは今

臣さんと暮らしてる。


と言っても

臣さんが転がり込んできただけ。


そして臣さんはあたしを❀❀さんだと思ってる。




❀❀さんに捨てられてからの

臣さんの憔悴ぶりは見てられないほどだった。


捨てられたと言っても

全く連絡が取れなくなったらしいから

実際どうなのかわからないけど


きっと…


臣さんが怖くなって逃げ出したんだと思う。


そうだよね。

あんなに泣いてたし

あんなにめちゃくちゃにされたら

普通の人なら逃げ出すよね。



臣さんは

毎晩のように❀❀さんを探し求めて

さまよい歩いて


「❀❀に会いたい」

「あいつがいないと生きていけない」


そんな言葉を繰り返して

みるみる弱っていった。



髭も伸びて、目もうつろ。

いつもフラフラで…

意識がここにないみたいに…


だからあたしが

救ってあげたの。



憔悴しきった臣さんを

自分のものにするのは

すごく容易かった。


臣さんは涙を流しながら

あたしを❀❀さんて呼んで

うちに来た。


それから毎晩

❀❀さんの名前を呼びながら

あたしを抱く。


まるで…壊れたオモチャみたいに。



〇)ただいま。

臣)❀❀、お帰り。



そう言っていつもあたしを抱きしめる。



〇)臣、寂しかった?

臣)うん、お前がいないと無理だよ…

〇)ふふw



目の焦点なんて合ってない。

でも、あたしを求めてくれるの。



臣)❀❀、お願い、抱かせて?

〇)お風呂に入ってからね?

臣)そんなのいいよ。

  もう…今すぐ抱きたいんだ。

〇)……

臣)❀❀…好きだよ、愛してる。

  もう…俺の前から

  いなくならないで…



臣さんは

❀❀さんを失ったショックからか

もう前みたいなドSなプレイはしなくなった。


ただ毎回いつも

狂おしそうに切なそうに

❀❀さんの名前を叫び続けながら

あたしを抱くだけ。



今日もたっぷり抱き合って

二人で休んでると

あたしの電話が鳴った。



〇)隆二…さん…?



何の…用だろう…


なんとなく嫌な予感がした。



携帯をサイレントにして

ソファーに投げると

今度は玄関のチャイムが鳴った。



〇)……



まさか…



玄関まで行くと

ドアの外には隆二さんの姿。



〇)どうしたんですか…

隆)〇〇ちゃん、開けて。

〇)どう…して…

隆)開けて。



静かな低い声。


あたしはゆっくりとドアを開けた。

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