性のオモチャ
性のオモチャ
完結
お礼3
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2016/01/03
最終更新日:---

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性のオモチャ 第10章 言えない気持ち
あたしはどんどん臣さんに溺れていって
臣さんが呼んでくれない時は
寂しくて寂しくて
気が狂いそうだった。

好き。
会いたい。

そんな寂しさを紛らわせるために
今日もクラブへ行く。


一人で飲んでると
男が声をかけてくる。


男)一人で来てんのー?
男)一緒に飲もうよ〜w
〇)いいです。


そんな誘いを避けて
奥へ行くと

愛しい後ろ姿が見えた。

うそ…
来てたの??


店)あ、〇〇ちゃん!!
〇)あ…っ、こんばんは…
店)今日…来てたんだ…
〇)…はい。
店)今日は……


なんだろう…
なんか気まずそう…


店)今日は違う店行った方がいいかも…
〇)え…っ


どうして…
だって臣さんがいるのに…


店)あいつ…
  あ、臣ね…
〇)……
店)❀❀ちゃんと来てるから。


❀❀ちゃん??


店)あ、あいつの彼女ね。
  本命の。
〇)……っ


心臓が止まるかと思った。

彼女…?
本命…?

そんな人…いたの…?


店)ほら、これ飲んで今日は帰りなよ。
〇)……


カクテルグラスを渡されて…


え、待って…

頭が…働かない…


❀❀ちゃんって…誰?


頭が働かないのに
体は吸い寄せられるように
臣さんの元へ…

臣さんの隣には
すごく華奢な女の人の後ろ姿。


〇)…臣…さ……


声をかけようとしたら
臣さんが振り向いた。

あたしと目が合って…

そのまま知らないフリをした…


〇)な…に、それ……


隣の女の人の腰に手をまわしてる…


あたしは呆然として
近くのテーブルに寄りかかった。


彼女…?
その人が…彼女なの?


あたしは…何?


ああ…オモチャなんだっけ…



男)か〜わいいねぇ♡
  飲んでるー?
男)どうしたの〜〜
  元気ないー?w


男の人がまた近寄ってきた。


〇)ほっといて…
男)なんだよ冷たいじゃーんw
男)ほら、飲んで飲んでw
〇)……


あたしはカクテルを飲み干した。


男)いい飲みっぷりじゃーんw
男)さーいこ〜〜w
〇)ベタベタ触んないで。
男)いいじゃん減るもんじゃあるまいし〜
〇)や、ちょっと!!
男)イイ身体してんね〜?
〇)や、やだっ、触んないで!
男)やだって言われると
  余計興奮しちゃうよ〜?w
男)そうそう…もっと触りたくなっちゃうw
  こんな…とことか…ww
〇)いやぁぁっ//
  臣さんっっっ!!!!


振り向いて名前を呼ぶと
一瞬こっちを見たのに
また知らないフリ…


男)大きな声出すなよw
男)まぁここじゃたいして聞こえねぇけどw
男)ほら…もっと…
〇)いやぁっっ
男)…こっちも…触っていい?w
〇)やぁぁっっ!!///

バシャッッ

あたしが暴れて
男のカクテルがあたしの服にかかった。

ワンピースが真っ赤に染まる。


男)あーあ、汚れちゃった。
男)これ…脱がないとじゃーん?w
〇)…っ
❀)ちょっと…!!大丈夫??
〇)…っ


後ろからお花の良い香りがして
誰かがあたしの服を拭いてくれた。


❀)わぁ…赤くなっちゃってる…
  大丈夫??
〇)…っ


この人…
さっき…臣さんの隣にいた人…

すごく…イイ匂い…

ふわふわで…天使みたい…


❀)ねぇ、大丈夫?
〇)あ…っ


女の人に見とれてると
その後ろに臣さんの姿。


臣)もういいだろ。
❀)だって…こんな濡れちゃってる…
  臣の友達じゃないの?
臣)は?
❀)さっき…臣の名前呼ばなかった?
  気のせい?
〇)……っ


聞こえてたんだ…


臣)気のせいだろ。
  知らない、こんな女。
❀)ちょっと、そんな言い方…
臣)ほっとけよ。
❀)かわいそうじゃない。
臣)……


男)大丈夫大丈夫。
  この子には俺たちが
  新しい服ちゃんと買ってあげるから♡
男)そうそうw
❀)ほんと?
男)ほんとほんとw
❀)じゃあ…これ…


女の人はハンカチをあたしにくれた。


❀)お節介やいてごめんね♡
〇)……


そう言って臣さんの元へ
戻っていった。


男)な、もう気持ち悪いだろ?
男)着替えようぜー?w
〇)離して!!
男)濡れたまんまじゃ嫌だろ?
〇)…っ
男)それとも…
  これからもっと濡れるから
  関係ないか?w
男)お前…それ…ww


男たちがニヤニヤしてる…

いや…

もう…いや!!!!


男)あ、待てよ!!!


あたしは走って店を飛び出した。


〇)うわぁぁぁあんっっ


一人で泣きじゃくりながら
夜の街を走る。

悲しい…

苦しい…

何が悲しくて苦しいのかも
よくわかんない…

でも…胸が張り裂けそう…


あたしのことなんて
どうでもいいような
冷たい瞳。

あたしのこと…
なんとも思ってないのはわかってる。

でも…
あたしは勝手にどんどん好きになって

たまに…本当にたまにだけど…
優しくしてもらえるのが
死ぬほど嬉しくて…


でも…
臣さんが好きなのは
あの女の人…


可愛くてキレイで…
守りたくなるような
ふわふわした天使みたいな人。

あたしなんて
何一つ敵わないような…


あんな人がいるのに…
どうして…あたしと…


わからない。

もうわからない。考えたくもない。

苦しい。

苦しいよ。



その日は一人で散々泣き続けた。
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