隣の部屋は可愛い彼女。
第1章 学園のアイドル 相原真琴!
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・。
「・・・くん・・」
なんだろ、声が聞こえる・・。
ああ、そういえば、俺やられたんだっけ・・。
だんだんと意識がはっきりしてくる。
「赤井君っ!」
相原の声が聞こえる。
まだ、側に居てくれてるんだな。
顔を何かで、こすられる感覚がする・・。
鼻血、拭いてくれてるのか、優しいな。
・・・・・・・・。
あ~~、目が開きそうだ・・。
「赤井君っ! 大丈夫っ!?」
目を開くと、目の前に相原の顔があった。
心配そうに、覗き込む相原。
いったい、今どういう状況なんだ!?
後頭部に感じる温かい感触・・・。
俺は理解した。
今、相原に膝枕されている。
彼女は女の子座りで、その太ももの上に俺の頭。
さらには、両手で俺の頬を包んでくれている。
こ、こんなイベントがあったなんて・・・。
殴られて良かったっ!!
そんな嬉しい感情は隠しつつ、そのまま見つめ合う。
少しの時が流れ、心配する相原に悪く思い、俺は話しかけた。
「カッコ悪いな、俺。」
「そ、そんな事ないってぇ。・・あ・・あのぅ・・大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。」
「はぁ~~、良かったぁ~~~。」
安堵する相原。
しかし今の『はぁ~』で、俺の顔は真っ赤になっているかも知れない。
相原の大量の息が俺にかかり、その甘い息の匂いを感じてしまった。
心臓がドキドキしていた。
か、顔が近い・・・近いままだ。
何を言ったらいいか分からず、彼女を見つめていると、
「ほんとに良かった。起きないから、人を呼ぼうかと思っちゃった・・・。」
そう言って彼女は、力なく俺にもたれてくる。
そして、額に彼女の大きな胸が押さえつけられ、可愛い顔がさらに近づき、
「はあぁ~~~」と大きな溜息。
心臓、バックバクの俺。
彼女の息の匂いが充満する中、ブラの奥に感じる柔らかい感触。
俺の全神経は、額に注がれていた。
すると、むくりと姿勢を正す相原。
一瞬、俺のエッチな気持ちに気付かれたかと思い、ドキッとする。
しかし、彼女は俺の顔ではなく、その先を見つめていた―――――
5