そして僕はヒーローになった
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発行者:小川輝晃
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ジャンル:エッセイ・日記

公開開始日:2010/11/24
最終更新日:---

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そして僕はヒーローになった 第1章 前置き
努力しなかったわけじゃない。人よりスピードが劣ってるのは判ってたから、ハードリング向上の為に柔軟をしまくるとか、夜中に何十キロも走ったりした。
だけど今、僕がいるはずだった場所に小西がいる。
10台目を倒してさらに遅れた僕は予選すら通過出来ずに、呆気なく高3の夏を終えた。
 
結局、あれから以降の小西とマネージャーの関係は、まったく知らない。それどころか小西が本当にマネージャーを好きだったのかどうかも定かじゃない。今考えると勝手な思い込みで憾まれてたなら小西もいい迷惑だよね。ごめん。
とにかく、なんの競技でだか小西は全国大会に出場した。
実家がおっきな料理屋とかやってて、おまけに親父だかじいちゃんだかが町会長やってるとか結構な金持ちだからだとか妙な理由を並べて誤魔化してみたけど、水溜りの真ん中に情けなくなるくらい小さい自分が浮かんでるような気がした。僕は単に井の中の蛙だっただけ。
僕の背中には負けたって事実だけが重くのし掛かってきた。

なにやってんだ俺。

僕はこんなものじゃないなんて遠吠えて、たかがこれだけのことで負け犬面して、悲劇のヒロインを気取ってた。で結局、顧問の先生が「大学で陸上を続けろ」と勧めてくれてたにも関わらず僕は大学には行かずに陸上を捨てた。きっと逃げるように、元々の夢だった俳優という道を追いかけたんだ。
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