ファミレス
第5章 我儘なお姫様
臣)何じっと見てんだよ…w
◇)えっ…
臣)照れんじゃん♡
◇)…っ
またぼーっとしてた。
臣を見つめながら…考えてたのは
健二郎くんのこと。
臣)そろそろベッド、行く?
◇)……
今日は臣が…うちに泊まりに来てる。
◇)まだ…いいや。
臣)……そ。
臣は…ほんとに何も…
知らないんだよね?
◇)今日は…何の仕事だったの?
臣)今日はねぇ、岩ちゃんとー
ELLYとー、健ちゃんとー
◇)…っ
健二郎くんの名前が出ただけで
胸がドキリと音を立てる。
臣)遊んでた!w
◇)えっ…
臣)ふははw
◇)仕事じゃなくて?
臣)仕事なんだけど、楽しかったから
遊びみたいなもんw
◇)そうなんだ…
臣)うん♪
◇)ほんとにみんな、仲良いよね。
臣)うん♪
◇)……
臣は…
あたしと健二郎くんのこと知ったら…
どうする?
悲しむかな…
怒るかな…
◇)みんなって…彼女…いるの?
臣)へ?
◇)……
臣)みんなって、誰?
◇)……健二郎くんとか…
臣)いるよー。
◇)…っ
一瞬、思考が止まった。
いる…の?!
臣)ELLYもいるし〜
岩ちゃんはいないかな。
◇)……
健二郎くんに…彼女がいる。
彼女が……
臣)どうした?
◇)会ったこととか…あるの?
臣)会ったことはねぇや。
◇)……
臣)ELLYは出来たばっかだし
健ちゃんは結構長いけど
あんま彼女の話しないんだよね〜
◇)……
長いんだ……
なのに…
あたしと…
どうして?
臣)俺はいっつもお前の話してるけどー
なんちゃってw
◇)……
臣)……聞いてる?
◇)え?あ、ごめん、何?
臣)……
あ、拗ねちゃった。
臣)オレといる時にぼーっとすんな。
◇)えっ…
臣)オレといる時はオレのことだけ考えてろ。
◇)……//
臣)返事は?
◇)うん…//
臣)ん。
強引に頭を撫でられる。
臣の…こういうところが、好き。
きゅんってする。
◇)お…み…//
臣)お、エッチするか?
◇)もうっ!ムード!//
臣)はいはいw
手を引かれてベッドへ行けば
臣のいつものエッチが始まる。
◇)は…ぁ…っ、んっ
臣…、好き。
好き…だよ。
臣)はぁ…エロい…w
◇)…んっ…
「臣にもちゃんと…
イカせてもらえるようになりぃや?」
健二郎くんの言葉が
ふと頭をよぎった。
臣)気持ち…ぃ?
◇)……うん…//
臣)ふ…、かわい…w
◇)////
なんて…言ったらいいんだろう…
「ちゃんとイカせて!」
とか…?
そんなこと言えないよ!///
臣)ん…、◇……
◇)……
臣)……シて?
◇)……ん。
ほら、ね。
ある程度、愛撫してくれた後は
いつもそう。
あたしがフェラさせられるの。
臣)あ、あ、気持ち…ぃ…っ
◇)ん…、んっ…
臣)すげぇ…上手……
◇)…っ
臣がいつも喜んでくれるから嬉しくて…
ほんとはあたしも…
もっとしてほしいんだけど…
臣)ん、もう挿れさせて。
◇)うん……
でも男の人って
ダメ出しなんてされたら
再起不能になっちゃうかもしれないんでしょ?
それくらい繊細って聞いたから…
臣)ああ…気持ちぃ…
◇)は…ぁ…っ
臣)すげぇイイよ、◇……
◇)う…ん…、あ…、っ
臣とのエッチは普通に気持ちイイ。
だからこんなの…
ただの贅沢な悩みなんだよ。
◇)お…み、好き……
臣)ん、オレも……
……
…
………………………………………………………
今日は土曜日。
平日は暇すぎるうちのファミレスも
やっと忙しくなる日。
◇)ご注文はお決まりですか?
せっせとホールを動き回りながら
あたしはどこかで待ってる。
今日だけじゃない。
毎日…毎日…
健二郎くんが来てくれるのを、待ってるの。
◇)こちら、ハンバーグプレートでございます。
男)お、美味そうじゃーん♡
◇)ありがとうございますw
男)違う違う、ハンバークじゃなくて
お姉ちゃんがw
◇)え…っ
男)可愛い制服だねぇ?♡
◇)…っ
上から下まで舐めまわされるような視線。
◇)それでは失礼します。
男)ちょっとちょっと、待ってよw
◇)きゃっ…
手を掴まれてうろたえてると…
ぐいっ…
健)一人なんですけど…
案内してくれません?
◇)あ…っ
うそ…っ
健)空いてます?
◇)あ、えっと…はい、こちらへどうぞ!
男)邪魔されてやんの〜w
男)ちえっ…
◇)……
ドキン。
ドキン。
来て…くれた。
◇)ご注文は……
健)今日はちゃんと腹減ってんねん。
◇)…っ
健)ステーキプレート。
◇)……かしこまりました。
健)……
メニューをさげようとすると
健二郎くんが
あたしに耳打ちした。
健)今日めっちゃ混んでるやんw
なんなん?
◇)あ、土曜日だから…//
健)ふーん、残念。
◇)……
それは…どういう…
健)何時上がりなん?
◇)…今日は…22時。
健)もう少しやん。
◇)うん……
健)ほんなら…食べたら外で待ってるわ。
◇)…っ
ドキン。
ドキン。
………
女)そんな急いで着替えてどうしたの?w
◇)…友達が…っ、待ってるから…
女)そうなんだ。お疲れさま〜
◇)お先に失礼しますっ!!
大慌てで裏口を飛び出した。
健)おいおい、どこ行くねんw
◇)えっ…
振り返ると
壁にもたれてニヤッと笑う健二郎くん。
健)待ってたのに俺のこと置いてく勢いやんw
◇)あ…っ//
ここで待っててくれてたんだ…
健)車で送ったるから乗りぃや。
◇)え…っ
言われた通り助手席に乗り込むと
健二郎くんはエンジンをかけずに
あたしにお茶をくれた。
健)俺の飲みかけやけど。
◇)えっ…
健)嘘やってw
◇)……
健)俺のはこっち。
それは◇ちゃんの。
◇)あり…がとう…//
健)仕事お疲れさん。
◇)うん……
あたしの頭を撫でると
健二郎くんがじっと顔を覗き込んできた。
健)その後…どう?
◇)え…?
健)臣とは。
◇)……
健)……
◇)……
なんて…答えたらいいんだろう…
健)まだあかんのか。
◇)あ……
健)言うたらええねんて。
◇)え…?
健)ちゃんとイカせてーって。
◇)////
そんなストレートに言えたら
苦労しないもん//
健)……どこ行きたい?
◇)え…?
やっとエンジンをかけた健二郎くんが
あたしを見ずに、そう聞いた。
◇)どこって…
送ってくれるんじゃ…ないの?
健)どこでエッチしたい?
◇)えっ!!!
健)……
◇)////
健)シたないんやったら
まっすぐ送るけど…
◇)シたいっ!!!
健)……
◇)はっ…///
あたしは…何を元気よく答えてるの…
健)ぶはぁっwww
◇)ごめんなさい…///
健)いや、むっちゃ可愛えわwww
◇)////
健二郎くん、大爆笑。
健)そんなシたいんやったら
シましょうよw
◇)////
シましょうよって…//
健)どこがええ?
◇)……
健)……
◇)健二郎くんの…
健)あかん。
◇)…っ
健)それ以外で。
◇)……
どう…して…
健)それ以外やったらどこでもええで?
◇)……
彼女が…いるから…?
だから…家は…ダメなの?
◇)じゃあ…あたしの…家…
健)そんな普通でええん?w
◇)えっ…
健)っちゅーか…◇ちゃん家かぁ…
◇)え…だめ…?
健)……
あ……
健)まぁ、ええわ。道案内して。
◇)……うん。
そう…だよね。
臣も泊まりにくるあたしの家。
あたし…無神経だったかな…
てゆーか…
お互い相手がいてこんなことしてるのに
今更そんなところに配慮いるのかな…
………………………………………………………
健)……
あたしの部屋に入って
健二郎くんは黙ってしまった。
◇)あの……
健)こんなに臣のもんが
いっぱいあるとは思わんかったわ…
◇)ごめん…なさい…
って、謝るところなのかな??
彼氏だもん!
臣のものがあるのは当たり前じゃん!
健)一緒に住んでるみたいやん。
◇)そんなにはないよ。
健)……
◇)……罪悪感とか…感じるの…?
健)いや…?
そこは即答なんだ。
健)さ、今日も欲求不満なお姫様を
可愛がってあげましょか〜〜♡
◇)////
ティロリロリロ♪
◇)…っ
健)……電話やん。
◇)……
臣からだ。
健)出てええで。
◇)…っ
ピッ…
◇)もしもし…?
臣)ああ、お前今どこ?
◇)家…だけど…
臣)オレ今終わったんだけど
泊まりに行っていい?
◇)だめっ!!
臣)……
◇)…っ
臣)そんな全力で拒否る…?w
◇)…だ…って…急だし…
臣)急だとなんか困んの?
◇)今日は友達が泊まりに来てるのっ
臣)あ、そうなの?な〜んだ。
◇)ごめん…ね?
臣)エッチしたかったぁ〜〜〜
◇)……//
臣)なんつって♡
じゃあまた連絡するわ。
◇)うん。ごめんね?
臣)ん。おやすみーー
◇)おやすみ…なさい。
ピッ…
電話を切った瞬間、
後ろからふわっと抱きしめられた。
健)悪い子やな……
◇)…っ
健)俺今日泊まるん?w
◇)え…っ
健)……
◇)帰る…の…?
健)うーん…考えてへんかったけど…
◇)……
健)お姫様が寂しそうやから
泊まってこうかなw
◇)……//
エッチだけして帰っちゃうなんて…
寂しい……
健)臣…、他の女のところ行ってたら
どうする?w
◇)え、やだっ!!!
健)……
◇)…っ
あたし…何言ってるんだろ…
自分は…嘘ついて…こんなことしてるのに…
健)我儘なお姫様やなぁ…w
◇)…っ
クスクス笑いながら
あたしを甘やかしてくれる、優しい手。
健)欲求不満で嘘つきで…我儘で…
困ったお姫様や。
◇)……//
健二郎くんの腰に腕を回すと
そのままベッドに押し倒された。
◇)あっ、だめ…っ
健)何がや。
◇)…今日…忙しくて…
いっぱい汗…かいちゃったから…
健)そんなんええって…
◇)や…、恥ずかしいもん…//
健)……
健二郎くんが少し身体を起こして
あたしを見下ろした。
健)あんな…、俺の我儘も聞いて…?
◇)え…?
健)俺……
◇)……
な…に…?
健)シャワー浴びた後の石鹸の匂いより…
◇)……
健)汗とかかいた後の生の匂いの方が…
興奮すんねん…
◇)……
健)……
◇)ぷっ…ww
健)あ〜!笑たな〜〜!
◇)だって…ww
真剣な顔で
どんな我儘言うのかと思ったら…
健)だから…
◇)あ…っ…
健)このまま抱かせてくれた方が…
◇)…ん…ぅ…
健)むっちゃ興奮する……
◇)////
そんな健二郎くんの囁き声の方が
あたしは興奮するよ…
◇)あ…っ、…っ…
身体をツツ…っとなぞられて…
唇を塞がれた。
◇)ん……っ
お互いの唇の柔らかさを
確かめ合ったら…
◇)…ふ…ぅ……っ
絡み合い始める舌が、気持ち良くて
思わず漏れてしまう吐息。
この間はキス…しなかった。
今日は…休憩室じゃないから…
時間を気にしないで…エッチできる…
◇)は…ぁ…っ//
透明の糸を引いて…唇が離れる…
健)そんなトロンとした顔で見んなや…//
◇)え…っ
健)キスだけでメロメロかいなw
◇)……うん//
健)…っ
◇)////
健)可愛すぎるやろ…//
だって…すごく気持ちイイんだもん…
健)今日は家やから…
ゆっくり抱いてやれるな。
◇)…っ
同じこと…思ってた…?
健)いっぱいイカせたるから…、な。
◇)////
ドキン。
ドキン。
その言葉だけで…濡れちゃいそう…
◇)あ…っ
首筋を舐めていた彼の唇は
徐々に下へ動いて
鎖骨にチュッとリップ音を立てた。
◇)ん…、っ
触れられる唇が…
指が…
とろけそうに気持ちイイ…
どうして…こんなに…
◇)なん…か、恥ずかしい…//
健)なんや急に…w
◇)だ…って…//
健)休憩室より暗いやろ…
◇)そう…だけど…
確かに蛍光灯に照らされてる休憩室よりは
全然暗いんだけど…
この暗さが…余計エッチで…
健)もっと電気落とすか…?
◇)……
健)俺は…これくらいの方が興奮するけど…
◇)////
健)……
◇)じゃあ…このままで…いい//
健)ふ…っw
あ、優しい顔……
健)可愛いやっちゃな…w
◇)////
また頭を撫でられた。
どうしよう…あたし…
健二郎くんがこうやって甘やかしてくれるの…
すごく好き。
◇)……あ…っ…
簡単に外されたホックと
浮き上がるブラ。
健)は…ぁ…っ
やわやわと両手で形を変えながら
荒い息遣いで
膨らみへむさぼりつく。
◇)や…ぁっ…//
ぴちゃぴちゃと音を立てながら
舐めたり…しゃぶりついたり…
健)は…ぁ…っ
健二郎くんの息遣い一つにも
すごく興奮してしまう。
◇)あ…ん…、っ
健)……
健二郎くんがゆっくりあたしを見上げて
視線がぶつかった。
健)やっぱり見てんねんなw
◇)え…っ
健)見てると興奮すんねやろ?
◇)////
健)やらしいなぁ〜〜w
◇)////
だって…
健二郎くんが…今あたしに…
こんなエッチなことしてる、って…
そう思うと…すごく…
健)もう濡れてんちゃう…?
◇)…っ
左手と唇は
あたしの胸にとどまったまま…
右手だけがスルスルと下へ…
◇)…っ
膝の裏に手を入れて
片脚を持ち上げられた。
そのまま…内ももを撫でられて…
ぴく…んっ…//
健)……ふ…っw
あ、また意地悪い顔して…笑った…//
健)敏感やなぁ…ほんま♡
◇)////
健二郎くんの身体が下へと移動していく。
あたしの内ももに頬ずりしながら
たまにチュッとキスをしたり
舌でペロリと舐めたり…
◇)は…っぅ…//
あたしが興奮するのがわかってて
わざと見せつけるようにするの。
健)ああ…染みてきてるやん…
◇)…っ
健二郎くんの生温かい指が
下着の上からそこをぷにぷにと刺激する。
◇)や…だ…っ//
健)こんな濡らして…ほんま悪い子や…w
◇)////
ドキン。
ドキン。
期待する胸が、うるさく音を立てる。
健)ああ…ほら…
◇)…っ
健)糸、引いてる…
◇)や…ぁ…っ//
スルスルと脱がされた下着が
いやらしく光ってる…
健)ああ…ここも…すごいわ。
◇)…っ
じっと見つめられて
思わず脚を閉じようとすると…
健)あかんで…?
◇)…っ
健)今日はたっぷりシたるから…
◇)…っ
健)自分で…脚開きぃ…?
◇)え…っ
まさか…
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