禁断の純愛
禁断の純愛
完結
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/11/01
最終更新日:---

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禁断の純愛 第3章 再会
目を覚ますと見慣れない天井…
そんなのはいつもことだ…

ああ…今日は誰といるんだっけ…

ゆっくり起き上がると
あたしを優しく抱きしめるあたたかい腕。


健)起きたか?
◇)え……


優しくあたしの顔をのぞきこむ…
お兄ちゃん…

そうだ…あたし…


健)風呂ためたで?
  ゆっくり浸かってきぃや…
◇)え……


ずっと…側にいてくれたんだ…
お兄ちゃん……


◇)一緒に…入りたい…
健)え?
◇)お兄ちゃんと…


少しでも…一緒にいたい…
離れていたくない…

こんなの今だけってわかってる…
お兄ちゃんが帰っちゃったら
あたしはまたいつもの生活に…戻るだけ…


お兄ちゃんは少し戸惑いながら
あたしと一緒にお風呂に入ってくれた。


◇)あった…かい…
健)せやな。
◇)……
健)お前…晩飯食ったんか?
◇)…まだ…
健)ほな…風呂上がったら
  一緒に食おか…


そう言ってお兄ちゃんが
優しく笑った。

あたしが黙ってると
お兄ちゃんが少し照れたように
また口を開いた。


健)お前と風呂入るんなんか
  いつぶりやろな…w
◇)うん…


あんな父親がいたけど…
それでもお兄ちゃんと一緒にいられて
それが何より幸せだった。

戻りたくてももう戻れない。

そんな昔を思い出す…。


それからお風呂を上がって
お兄ちゃんが料理を頼んでくれて
二人で一緒に食べた。


どんどん時間が過ぎていって…
今日が終わってしまう。

明日には…お兄ちゃんとサヨナラするんだ…

あたし…
もう…今日が終わりでいい。

明日なんていらない。

だから…

今日が最後の日でいいから…


◇)お兄ちゃん…
健)なんや…?


どうして…
そんなに優しく…笑いかけてくれるの?


◇)お兄ちゃん…
健)……


好き。

好きなの。

お兄ちゃんが…好き…。


◇)お兄ちゃん…、…抱いて…?
健)……


明日には消えてしまうこんな身体…

だったら汚いまま
消えていけばいいのに…

最後にお兄ちゃんに
こんなことを言うあたしはずるい。

でも…

最後だから…

最後のお願いだから…神様……


お兄ちゃんは何も言わず
あたしの震える手を掴んで
そっとベッドに寝かせてくれた。


健)◇……
◇)……
健)ほんまに…ええんか?
◇)うん…
健)……
◇)お兄ちゃんに…抱いて欲しいの…
健)……


お兄ちゃんがぎこちない手つきで
あたしの身体に触れ始める。

きっと…
こんなこと…したことないんだ。
すぐにわかった。

なのに…
あたしの我儘を聞いてくれようとしてる。

お兄ちゃんは…
どうしてそんなに優しいの?

思わず涙が込み上げてくる…

それに気付いたお兄ちゃんが
優しく涙を拭ってくれた。
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