禁断の純愛
禁断の純愛
完結
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/11/01
最終更新日:---

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禁断の純愛 第1章 子供の頃
俺の親父は人間のクズや。

酒を飲んでは暴力を振るう。

母ちゃんが昼間パートに出ている間に
別の女を家に連れ込む。


◇)また知らない女の人来てるん…?
健)しっ…静かにしてなアカン。


俺はまだ小さな妹と
子供部屋で息をひそめる。

いつ酒に狂った親父が
暴力を振るってくるかわからない。


女)ねぇ…あなたあたし以外にも
  女いるでしょ…w
父)おらんわ。何やねん急に。
女)ま、別にいいけどw
  ほら、早くぅ…//
父)おら、上乗れ。
女)も〜〜またぁ?
  くすくすw


寝室からは決まって
女の泣き声のような声が聞こえてくる。


女)あぁぁんっっ///
  もっとぉ…もっとぉ…///
父)うるさい女やなw
  黙って喘げやw
女)あぁんっ、イイッ…///


そんな時は決まって
俺は◇の耳を塞ぐ。


◇)おにい…ちゃん?
健)なんでもあらへん。
◇)変なお兄ちゃん♡
健)……


何も知らんと無邪気に笑う
◇の笑顔を
俺はなんとしても守りたかった。

まだこんな小さいんや…
俺が…俺がなんとしても
絶対に守ったる…


親父の酒癖の悪さとアル中は
俺たちが小学校にあがってからも
直ることはなかった。


母)健二郎…
  いつも…ごめんな?
健)ええよ…
  母ちゃんこそ…大丈夫か?
  無理してへんか?
母)ありがとう…
  私は…大丈夫やから…


親父が何人もの女と浮気をしていることだって
知っている。
それでも母ちゃんは
あいつの暴力に耐えながら
俺たちを守ろうとしていた。


健)離婚したらええやん。
母)あんたは…子供のくせに
  どこでそんな…
健)あんな男おらんでも
  俺が母ちゃんと◇を守ったる。
母)……っ


俺が何度そう言っても
母ちゃんは涙を流して
小さく「ありがとう」と言うだけやった。


その日の夜も
風呂からあがると
◇の悲鳴が聞こえてきた。


◇)いやぁっっ!!
  父ちゃん、ごめんなさいっ!!
  ごめんなさいっ!!
父)うるせぇ!!!くそガキが!!!


俺はすぐに飛んでいった。


◇)おにいちゃんっっ


震える◇の身体を抱きしめる。


父)どけ!健二郎!!!
健)……っ
父)ガキのくせにカッコつけやがって!


親父からの容赦ない暴力が続く。
反論したら余計逆上するだけや。
俺が耐えればそれで済む。


母)あなた!もうやめて!!


アカン!!
母ちゃんは口出したらアカン!!


父)てめぇは黙ってろ!!


ガシャーン!!!!


親父は酒瓶を投げつけ…
母ちゃんは腰を抜かした。

当たってない、良かった。


俺は必死に◇を全身で覆って
親父の怒りがおさまるのを待った。


その日の夜は
◇が泣き止まなかった。

泣き声が聞こえたら
あいつがまた殴りに来る。

わかってるから
◇は必死に布団で声を押し殺しながら
泣くんや。


健)◇…一緒に寝るか?
◇)ぐす…っ、おに…ちゃん…
健)ほら、こっち…
◇)うん……


◇の小さい身体は
ずっと震えていて
俺はそれを抱きしめることしか出来なくて

ただひたすら
肩をさすって背中を叩いて
抱きしめた。


◇)おにいちゃん…ありがとぉ…
健)大丈夫やで。
◇)……っ
健)お前は絶対に俺が守ったるから。
◇)おに…ちゃ…ん
健)絶対に…


命にかえても
俺が守ったる。


◇)だいすき……
健)うん…
◇)おにいちゃん…だいすき…
健)俺も好きやで……


何よりも大事で…
自分なんかよりもずっと大事で…

守りたい
笑っていてほしい

◇は俺の宝物なんや……


早く…大人になりたい。
強くなりたい。

母ちゃんも◇も
俺一人で守れるくらい
早く大人に…
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