禁断の純愛
禁断の純愛
完結
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/11/01
最終更新日:---

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禁断の純愛 第2章 6年後…
あれからもう6年。

俺は高3になっていた。

中学の時から朝夕と毎日新聞配達をして
高校生になってからは週6でアルバイトをして
毎月母ちゃんに金を渡す。

早く大人になりたい
母ちゃんを助けたい
ずっとそう思っていた俺は
少しでも母ちゃんを助けられることが
嬉しくて嬉しくて
喜んで毎日働いた。

成績が落ちたら
母ちゃんが心配するから
勉強も死ぬほどやった。


母ちゃんの笑顔も増えて
俺たちの暮らしは平和だった。


ただ一つ気になるのは
いつでも…どこにいても…
◇のことだった。

会いたい。
◇に会いたい。


◇から手紙の返事が来なくなったのは
いつからだろう…

叔母さんの家に電話をかけても
◇はいつもいなくて

会いたい。

あいつ…何してんねやろ。
元気なんやろか…


どんなに離れてても
俺の頭の中は
いつでも◇のことばかりで…


母)健二郎、明日やな。
健)おん。
母)気をつけて行ってくるんやで?
健)◇の顔も見てくるわ。
母)せやな。母ちゃんも心配やわ。


俺は大学の下見で
二日間東京に行くことになっていた。

大学の下見なんかよりも
叔母さんの家をたずねて
◇の元気な姿を確認したい。
あいつに…会いたい…

俺は交通費と僅かなお金を握りしめて
東京に向かった。
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