それは私が42歳を迎えた時のことでした。
ある知り合いの女の子から携帯の出会いサイトの存在を教えてもらったことから私の女遍歴がスタートしました。
実は私も出会いサイトの存在は知っていましたが、それはPC上のもので、PC上の出会いサイトは当たり前のことですが、PCがないと交信できる時間が限定されることから、せっかくいい相手を見つけてもすぐにどちらからともなく間遠になり、やがて交信が途絶えるといったことを繰り返し、やがて全く使わなくなった経緯がありました。
しかしその知り合いから教えてもらったのは携帯での出会いサイトで、これは後々使いこなすようになってか分かったことですが、携帯の出会いサイトはPCに比べると操作性に若干の難はありますが、機動性とレスポンスの良さはPCとは格段の違いで、男女の接点になくてはならないツールだと感じました。
しかしその携帯の出会いサイトを教えてもらったその頃は、飛び入りの仕事に忙殺されてサイトを見る時間もなくそのままになっていましたが、1週間ほど経ったある日に名古屋方面へ車で出張することになり、その時途中客待ちしている時に出会いサイトのことを思い出して休憩に立ち寄ったSAで出会いサイトの掲示板を覗いてみました。
ちょうど時間帯が平日の昼前ということもあり、主婦層が中心の30、40代以上が大半で、彼女らはロリ好みの私にはあまり興味を惹かれる対象ではありませんでしたが、そんな中で唯一目に留まったのが和歌山の19歳の女子大生でした。
掲示板のタイトル
「年上のオジサマ、相手して下さい」
メッセージ
「私、ファザコンでうんと年上の優しいおじ様にあこがれています。家は和歌山で大阪の女子大に通っていますが、ついこの間彼氏とも別れて寂しい毎日を過ごしています。甘えさせてくれる優しい年上のおじさまおられませんか」
こんな内容でした。
携帯出会いサイトの存在を知ってから、いつかはその舞台に上がってみたいと思っていた私でしたが、なにせ全く経験の無い携帯出会いサイトであり、最初の一歩を踏み出すのにかなりの勇気が必要でした。
少し前までお水系の女性と多数交わった私でしたから、女性経験が豊富とまでは言えないまでも、二十歳前の若い女の子にどぎまぎするほどなうぶでもなかったのですが、出会いサイトという初めての舞台でもあり、加えてその対象は金で動くプロの女性ではなく素人の女子大生であったことがためらいの理由でした。
しばし逡巡していた私でしたが、19歳という年齢、素人の女子大生、プロフ、メッセージの内容と、ロリ好みの私の官能をくすぐるには充分な彼女のスペックでした。
それによく考えてみれば、面と向かって対話するわけではなく、たかが無機質な電子文字だけの世界であり、不成功に終ったところで何のリスクもなく、せいぜいポイント代数十円の損失だけであることなどを素早く計算し、出会いサイトへの一歩を踏み出したのでした。