保健の先生
第1章 高校生の男心
次の日…
いつも健二郎くんが来る時間に
ドアをノックする音が聞こえたから
てっきり彼だと思ったら
美術の片岡先生だった。
◇)どうしたんですか?
直)すみません…
棚から荷物が落ちて来て
首筋を切ってしまって…
◇)え!大変!!
直)そんな大した事はないんですけど…
一応消毒してもらってもいいですか?
◇)わかりました!!
そこに座ってください!!
私は慌てて消毒液を取り出した。
◇)あ…ほんとだ…
少し切れて血が出てますね。
しみるかも…
直)うっ……
◇)大丈夫ですか?
…これでよしっと。
じゃあ絆創膏貼っておきますね?
直)ありがとうございます。
◇)いいえ♡
直)……//
◇)はい、できましたよ♡
直)…あの……
◇)え?
いきなり片岡先生に手を握られた。
直)今晩…良かったら食事でも
どうですか?
◇)え!?
直)……//
◇)えっと…//
いきなりのお誘いでびっくりした。
◇)あの…//
直)お返事は…またあとで聞かせて下さい。
それじゃあ僕戻りますんで。
◇)あ…はい//
片岡先生は保健室を出て行った。
びっくりしちゃった//
食事って…
どうして…急に…
でも…少し嬉しいな…//
ガラガラガラッ。
◇)あっ!健二郎くん…
またサボリに来た。
…と思ったら…いつもと表情が違う。
すごく…真剣な顔をしてる。
ガチャン。
◇)え…?
どうして…鍵かけるの…?
◇)健二郎…くん…?
きゃっっ!!
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