保健の先生
第1章 高校生の男心
「先生!体育で擦りむいたー!!!」
「手当てしてー!!」
◇)はいはい、そこ座って?
高校生はみんな元気で…
ケガをしてここに駆け込んで来るのも日常茶飯事。
でも…
体調が悪いわけでも…
ケガをしたわけでもないのに…
毎日ここへ来る子が一人だけいる。
健)先生〜〜〜
茶淹れて〜〜〜
◇)もう!またサボリに来たでしょ!
健)ええやんケチケチせんと
茶ぁくらい淹れてや〜
◇)もぉ〜〜
健)怒ってる先生も可愛えなw
◇)からかわないで!
健二郎くんはいつもこんな調子。
◇)先生のことナメてるでしょ!
健)え?舐めてほしいって?w
◇)違う!!もう!!///
健)いつでも舐めたんで〜〜w
先生の色〜んなとこw
◇)やめてよバカ!!
用事ないなら教室戻りなさい!!
健)保健の先生のくせに冷たいなぁ…
◇)何それ。
健)「保健の先生」って言うたら
優しく生徒を包み込んでくれる
天使みたいなもんやろ?
◇)…。
健)腹痛い〜って言うたら
優しくさすってくれて
頭痛い〜って言うたら
優しくでこに手当ててくれて…
◇)…。
健)シたいって言うたら…
可愛く啼いてくれんのが…
◇)バカっ!!!!
バシッッ!!!
健)いったぁ!!!!
◇)もう出てって!!
健)ひどいな!!!
いきなり近寄ってきて
耳元でいやらしい声出すんだもん…
高校生のくせにー!!
◇)担任の先生に言っておくからね!
健)それだけは勘弁してや〜〜w
◇)ぷんっ。
健)ほんならまた来るわ〜w
そう言って今日も帰っていく。
なんであんな毎日つきまとってくるの?
暇なのかな。
はぁ…。
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