トラウマ
第1章 【臣】過去の闇
私がゆっくり臣の方を向くと
目が合って…
そのままゆっくりキスをされた。
すっごくすっごく優しいキス…。
◇)臣…好き…//
そっと顔を見ると
目を細めて私を見てる。
胸が…ドキドキする。
その頬にそっと触れると
そのままゆっくり押し倒された。
◇)えっ…!!
臣)…。
そしてまたキスをしようとする臣。
◇)…っ!!
いやっ!!!!
ドンッ!!!
私は思わず突き飛ばしてしまった。
臣)…っ
◇)あ……ごめんな…さいっ!!
臣が傷ついた顔をしてる…
突き飛ばすつもりなんてなかったのに…
臣)…。
◇)ごめん…なさい…っ
臣)…。
◇)ごめん…ね…っ…
涙が溢れてきた…
臣)どうした?
臣がそっと抱きしめてくれる。
優しくてあたたかい臣の腕の中…。
◇)私…こわいの…っ
臣)俺が?
◇)ううん…そういうこと…するのが…
臣)…どうして?
◇)前に……
臣)…。
◇)無理矢理されたことがあって…
臣)え!!!
◇)…こわ…いの…っ…
レイプされたことを思い出すと
今でも怖くて身体が震える。
怖くて怖くて…耐えられなくなる…
◇)ごめんね…
臣は…あんな人と違うのに…
◇)ごめん…ね…っ
涙が止まらない。
臣)もう泣くな…。
臣が優しくずっと抱きしめてくれてる。
臣)こわかったな…
◇)……っ
臣)知らなくて…ごめん…
◇)…う…っ…
臣)俺がいたら…守ってやれたのに…
◇)…っ
臣)守ってやれなくて…
ほんとにごめんな?
◇)う…ううっ……
私は臣の身体を強く抱きしめた。
◇)臣ぃ…っ…、臣…っ!!
臣)大丈夫だよ。
俺がいるから。
◇)ううう…っ
臣)そんな記憶…忘れさせてやりたい。
◇)……っ
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