背徳の涙
第2章 高まる想い
私はお風呂に入りながら
ずっと考えてた。
お兄ちゃんが好き。
どうやったってこの気持ちは消えない。
おかしいってわかってる。
あの人にだって異常って言われた。
でも…
どうやったらこの気持ちがなくなるのか
わからないんだもん。
やめれるなら私だってやめたい。
ツライ…。
こんなに好きで…ツライよ。
お兄ちゃんに…
一度でも愛されたら…
忘れられるのかな…
一度でいいから愛してもらえたら
そしたら私…
それだけでもういい。
一人で生きていける気がする。
お兄ちゃん…。
私がお風呂からあがると
すぐにお兄ちゃんもお風呂に入った。
私はそのドアを叩く。
◇)お兄ちゃん。
臣)あーー?
◇)なんかね、湯冷めしちゃったみたい。
寒いの。
臣)え。
◇)もう一回入ってもいーい?
ガラガラ。
臣)あ、マジ?
じゃあ俺上がるわ。
◇)上がらなくていいよっ!
臣)え??
◇)一緒に入ろ??
臣)は!??
私は出ようとするお兄ちゃんを押して
自分も無理矢理湯船に入った。
臣)ちょ、何してんだよ!
◇)いいでしょ…っ
たまには一緒に入ったって。
臣)たまにはって…
◇)最後の…ワガママだから…
臣)え…?
◇)…昔はいつも一緒に
入ってたのになぁ…
臣)お前それ小学校の頃だろがw
◇)そうだけど…
臣)さすがにこんな大人になって
一緒に入る兄妹いねぇって!
◇)…だめ?
臣)ダメっつーか…
お前入ってていいから。
俺上がるわ。
◇)やだっ…
ぐいっ…
◇)ねぇお兄ちゃん。
臣)…。
◇)私ね、明日からもう絶対
お兄ちゃんにワガママ言わない。
臣)はい!?
◇)絶対言わないから。
臣)どうした急に。
◇)…。
臣)別にいいよ。
お前のワガママなんて可愛いもんだし。
◇)ううん、もうやめるの。
臣)…。
◇)明日からは…ちゃんと
お兄ちゃん離れもするから。
臣)え…?
◇)だから今日だけは…
ワガママ言ってもいーい?
臣)…。
◇)今日だけは…ワガママ聞いて?
お願い…。
臣)何でそんな顔してんだよw
お兄ちゃんがまた私の頭をポンポンした。
臣)お前…なんか変だぞ?
◇)…。
臣)そんな一緒に入りたいんなら
いいけど…
◇)…。
臣)見えそうだからこっち向くな。
お兄ちゃんが私の身体を
ぐいっと前に向けた。
見えそうって…胸?かな…
◇)お兄ちゃん…抱っこして…
臣)は??ここで??
◇)うん///
臣)風呂ん中だぞ??
◇)お願い…して?
臣)……っ
後ろからグイッと抱き寄せられた。
お兄ちゃんの膝の間に
小さくおさまって
お兄ちゃんの手を掴む。
臣)最後だからとことん甘えよう作戦?w
◇)え…っ
臣)何で急に最後とか言い出したのかわかんねぇけど…
お前の言うことなら聞いてやるよ。
しょうがねぇから。
◇)……///
臣)なんか懐かしいなw
確かに昔はこうやって一緒に入ってたよなw
◇)……。
裸で…こんなくっついてるのに…
やっぱりお兄ちゃんは私を
子供扱いしてる。
少しも…ドキドキしてくれないの…?
◇)私…もう子供じゃないよ?
臣)んー?
こんなに兄ちゃんに甘えといて?w
◇)そう…だけどっ…
もう大人だもん!
臣)はいはいw
◇)身体だって…
昔とは違うんだよ…?
臣)え…?
私はお兄ちゃんの手を自分の胸に当てた。
臣)おま、何して…っ
慌てて離そうとするお兄ちゃんの手を
ぎゅっと掴む。
◇)ちゃんと触って///
臣)何言ってんだよ!!
◇)私…もう大人だもんっ
臣)わかったって!!
あほなことすんな!!
◇)あほじゃないもんっ!!
お兄ちゃんの手をぎゅっと
胸に押し当てる。
逃げようとするお兄ちゃんの手が
乳首に少しだけ触れた。
◇)あっ…ん///
臣)は!?
◇)あ…っ///
思わず声を出してしまった。
臣)エロい声出すな!バカ!!//
◇)……//
お兄ちゃんにもっと女として見てほしくて…
◇)ねぇ、もっとちゃんと触って?
お兄ちゃんの手をもう一度胸に当てて
その上から自分の手を重ね、手を動かす。
お兄ちゃんの手が私の胸を揉むように…
臣)バカ!やめろって!!
何してんだよ!!//
◇)あ…、んっ…///
わざと甘い声を出す。
臣)だから…そんな声出すなっつーの!///
離せって!!
◇)ね…、触って…??
出来る限りの甘い声を出して
お兄ちゃんを誘惑する。
バカなことしてるってわかってる。
でも…止められない。
私を振り払って
お風呂から上がろうとするお兄ちゃんに
必死でしがみつく。
◇)行かないでっ…
臣)頭冷やせ!バカ!///
◇)好きなのっ!!!
臣)…え!?
◇)お兄ちゃんが好きなの!!!
臣)…は…?
◇)……っ
臣)わかってる…けど…
◇)そうじゃなくて!!!
臣)……。
◇)恋愛感情なの!!
好きなの!!
臣)……。
◇)お兄ちゃんが…欲しいのっ…
ぐすっ…お願い…
涙が勝手に溢れてきた。
臣)欲しいって…
◇)お願い…、シて?
臣)…お前…意味わかってんの?
◇)わかってるよ…っ
私はお兄ちゃんに抱きついて
無理矢理キスをした。
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