父さんも母さんもアイシテル
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発行者:如月玲
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/11/06
最終更新日:---

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父さんも母さんもアイシテル 第7章 命の芽生え
……

「あー…オアシスだよー…」

山添さんがポークソテーを食べながら、コップに水を足す僕に言った。
僕は微笑んだ。

「料理は美味しいし、良介君には会えるし…」

僕はくすくすと笑った。

「あんまり、ここでそう言うことを言わないで下さい。」
「…そうだね…」

その時、沢辺さんが私服でお店に入ってきて言った。

「あっ!先を越されたっ!!」

僕は「いらっしゃいませ」と言って、山添先生の向かいの椅子を引いた。
沢辺さんが会釈して座った。

「俺も、山添と一緒のやつ。…うまそうだな。」
「うまいよ。」

山添さんが言ってくれた。僕は頭を下げてキッチンに向かい、注文を通した。
すると「グラスワインちょうだい!」という沢辺さんの声がした。

「はい!」

僕がそう答えて、キッチンに入ると、何か山添さんと沢辺さんが言い合っている声が聞こえた。

「人が仕事で飲めないって言うのに…」
「そんなの知るかっ!」

僕はワインを注ぎながら、思わず笑った。
ワインを沢辺さんに持って行くと、沢辺さんが「サンキュー」と言った。

「良介君、今度の火曜日の夜、山添んち来れない?」
「え?」

僕は顔が熱くなるのを感じた。

「…行けます…けど…」
「やった!山添、良介君来れるってさ。」
「よし!またオールナイトで遊ぼう!」

その遊ぶ…という言葉がどういう意味を持つかは、もちろん、僕と山添さん達にしか分からない。
僕は真っ赤になってしまった。
沢辺さんが、少し周りを見渡して言った。

「顔赤いぞ、良介君。」
「…だって…」
「くーっ…」

山添さんがいきなり両手で顔を覆い、籠った声で「かわいすぎる」と言った。

「…やめて下さいよ。」

僕も小さくそう言って、テーブルを離れた。
沢辺さんが笑いながら、ワインを飲んだ。

「あーうまい。」
「うまいって言うなっ!!飲みたくなるだろ!?」
「うまいうまい」
「お前なー!」

2人のそんな会話に、周りのお客さんがくすくすと笑っている。
僕もキッチンに隠れて、顔を手で仰ぎながら笑った。

マスターも笑いながら、レタスをちぎっていた。
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