父さんも母さんもアイシテル
第1章 父さんの想い
「ああ…父さん…」
僕は喘いだ。父さんが僕の硬くなったモノを口で愛撫してくれている。
父さん…って言っても、血はつながっていない。そして年も15歳しか離れていない。
僕は捨てられっ子で施設で育った。
もう19になり施設は出ていたが、突然、独り暮らしで働いている僕に、施設から養子縁組の話があると連絡があった。
…僕は喜んで、今の父さん、母さんの養子になった。
だが…この養子縁組の条件に…僕は愕然とした。
…それが…今、僕が父さんにされていることに耐えられるかどうか…ということだった。
父さんは普通の男性だ。元々男色ではなかった。
だが変わったのは、昨年「前立腺がん」になり「前立腺」をガンごと除去したことがきっかけだった。前立腺をとってしまうと、男性自身が立たなくなってしまう。父さんは母さんを悦ばせるために、除去後もいろんな薬を飲んだりして立たせようとしたんだそうだ。…だが無理だったんだそうだ。
それでも母さんの方は気にしなかった。心から父さんを愛しているし、父さんの母さんへの愛撫の奉仕は母さんを充分に満足させていた。…だが、父さん自身は母さんに申し訳ないと思い続けている。結局子どもを作ることができなかったことも父さんの心を痛ませた。
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