あなたの仰せのとおりに…
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成人向完結アフィリエイトOK
発行者:如月玲
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/11/06
最終更新日:---

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あなたの仰せのとおりに… 第11章 「高熱を出して・・・」秀介の想い
夢のような時間だった…。あの人が僕のを…。

その日は風邪を引いて熱を出してしまい、会社を休んだ。
夕方になって、あの人へメールで伝えるべきか悩んでいたが、心配をかけてはならないので何も連絡しないでいた。
…本当は、看病しに来てほしいと思っていた。
…でも、高い熱と体のだるさもあり、結局連絡しなかった。

気がつくと、いつの間にか朝になっていた。
携帯を見てみたが、何の連絡もなかった。
…まだ熱は下がらない。逆に上がっているように思える。それもそうだ…。薬が底をつき、自分で氷枕を用意することもできなかった。
体温計もどこにあるのかわからない。頭がぼーっとして息苦しくなってきた。
このまま死ぬのかもしれない…とまで思った。

…死ぬことを思った時、母さんのことを思い出した。
僕が小学校1年生の時、父親が多額の借金を追ったため離婚した。その後は養育費も送ってもらえず、母は朝から晩まで働いていた。
僕が熱を出しても休むことはできない。おかゆを作ってくれ、温めて食べるように言って仕事に行った。
…母が再婚したのは僕が20歳になってからだった。たぶん僕に気を遣って再婚の日を伸ばしてくれていたのだろう。
僕は別居し、母は岐阜の故郷へ帰って行った。時々電話をするが、とても幸せそうだ。
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