あなたの仰せのとおりに…
第8章 秀介の想い
初めて会った時は…本当に綺麗な人だと思った。
女優の天海祐希さんに雰囲気が似ている。
…だから、待ち合わせの場所で隣にいるのにわからなかったんだ。
40代には絶対に見えない。30代前半で充分通じる顔と…素肌…。
そしてピンク色の…。…だめだ…思い出すだけで、俺の体が変化してきた。
最初は声だけだった。少しハスキーで色っぽいと思った。
パソコンの操作の説明をしてもらっている時は、本当に困っていたからあまりそのことはわからなかったけど、その後の会う約束の時に、絶対に顔が見たいと思った。
青田典子さんを想像するなって言われたけど…想像以上だった。
カラオケ店に無理やり連れ込んで、押し倒した。
…でも、その時はまだ真理のことが忘れらずに、つい「真理」と呼んでしまった。
普通なら怒って帰ってしまうだろう…なのに、その人は真理になってくれた。
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