あなたの仰せのとおりに…
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発行者:如月玲
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/11/06
最終更新日:---

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あなたの仰せのとおりに… 第7章 仰せのとおりに・・・
シャワーを浴び、着替えてバスルームから出ると、秀介君も服を着てソファーに座っていた。

私の姿を見ると、はっとしたように立ち上がった。

「もう出られる?」

私がそう言って鞄に手を伸ばすと、秀介君が「待って」と言って、私の手を押さえた。

「何?」

私が無表情を装ってそう言うと、秀介君が、立ったまま私の腰に手を回して言った。

「今日限りにしたくないんです。」
「……」

私だって、今日限りにはしたくない。でもそうする訳には行かないだろう。

「それは、私を一時だけの恋人として言ってるの?生涯の伴侶として?」

秀介君の目が見開いたが、すぐに切れ長の目に収まった。

「生涯の…」
「ならお断り。」

私は秀介君の手を振り払い、鞄を手に取った。

「由紀さん!」
「生涯なんてとんでもないわ。もう結婚なんてこりごり。」

私は財布を出して、精算機の前に立った。
秀介君が精算機の前に立ち塞がった。

「じゃあどうすれば、会ってもらえるんですか!?」
「……」

秀介君の若者らしいまっすぐな気持ちがちくちく刺さる。
今だけなのよ。後何ヶ月かしたら、飽きるに決まってるの…。そう言いたいが、今は何を言ってもこの青年には通じないだろう。

「秀介君が本当の恋人を見つけるまでのおつきあいならいいわよ。」

私がそう言うと、秀介君は目を見張った。

「後、デート代は全部そっち持ち。食事も飲み代もホテル代も全部!」

さぁどう出る…?

「はい!」

…は?

「…由紀さんに会えるなら…由紀さんの言う通りにします!」
「!?」

今度は私が目を見張った。

「まだ追加があるわよ…。デートの時には必ず私が食べたい物を食べて…」
「はい!」
「行きたいところに行って…」
「はい!」

はいじゃないだろうよー…。君の人生それでいいのか?
でも今この青年に言っても…以下省略…。

私は撃沈した。

「わかったわ。じゃあ、彼女ができるまでね。」
「はい。」

秀介君は落ち着いた声で言うと、再び私の腰に手を回して抱きしめた。
私は秀介君の胸の中で目を閉じた。

…やばい…幸せ感じちゃってる…。
ま、いいか。
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