凍りついた身体
第4章 4章 噴水池の辺で
やれやれ もうこの手の マゾヒスティックな夢想話は
酔った上で 何度も聴かされていたから 驚きもしないけど
内心 うんざりとしてたけど
無視したとしても 笑い出しても
馬鹿にしてるって 怒り出すから
我慢して 聞き役に なっていた
その時の私の 頭の中 夢想は むしろ サディスティックで
この浅い 冷え切った水を張った噴水池に
彼女を 後ろ向きに 突き飛ばして びしょ濡れにして
介抱するので 私の部屋に 連れ込んで
全裸に剥いて 失禁させたら オムツをしてやろうかって
お望み通りの 屈辱と 被虐の歓びに 落としてあげましょうか
ちょうど あの 勝気でセクシーな 女性シンガーのように・・・
なんて 考えて 退屈を 紛らわす
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