凍りついた身体
第3章 3章 帰路に
あれからもう一軒 一同は
駅近くの 遅くまでやっている 居酒屋に入ったはず
そこから記憶は断片で よくは覚えていないけど
彼女も 私も お酒をかなり呑んだと思う
私は あまり喋った覚えはない
片隅で 喫煙していた
相変わらず 女課長のハイテンションと
取り巻きのセクハラが続いて
いささか 気だるく
眠気もあったけど 意識は冴えていて
現実を 離れていく
この男達が いつしか狼に変わって
彼女を 陵辱し始める構図を
頭に 夢想して 時を紛らわせていた 私
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