真理の探求者
第1章 プロローグ
戦争は長く膠着状態を続け、そして2年後の2108年。
各国からの戦争参加要請に沈黙を続けていた、
日本とオーストラリアなどの東南アジア諸国。
これらが三勢力の主要機関のサーバへ一気に進行。
同時に世界各国を相手取るのは不可能かに思われたが、
一人の技術者が考案したプログラムを中心に開発されたプログラムを用いて、
主要国の重要なサーバが次々と制圧。
主要国に大打撃を与える事のみを目的としたピンポイント攻撃に成す術なく各国は沈黙。
国家の中心部に大打撃を受けたことにより,
戦争どころでは無くなった各国は戦争停止を表明。
結果、戦争の発端となった中東諸国を中立国家群とし、
日本と東南アジアの援助を受けて国家を修復していく。
アメリカとEUを中心とした大西洋連合、
中国を中心にロシアの支援を受けていた中露同盟、
これらは互いにこの戦争で被った被害を賠償し合い、
日本と東南アジアを中心とした太平洋連盟に対し莫大な謝罪金を支払った。
そして1年後、各国の機能の回復によって、第一次世界電脳大戦は終局を迎える。
大戦終結の功労者となった技術者は世界的に有名になり、
彼の研究所は国家の支援を受け、国の明日を担う研究機関となった。
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