真理の探求者
真理の探求者

発行者:大神
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/11/04
最終更新日:2010/11/04 09:48

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真理の探求者 第2章 第一話 神
「さて、質疑応答も済ましたし、名残惜しいがお別れだ」


少し寂しそうな顔をするもすぐに笑顔に戻る。


そして立ち上がった彼に倣って俺も立ち上がると、彼が手を差し出してきた。



「楽しい時間をありがとう。願わくば、君が再び"此処"に辿り着かんことを」


そう言って握手を交わす。


ああ、きっとまた来よう。


その時は俺の前世の管理者にも会おう。そして、改めて礼を言おう。



「最後に一つ、聞いても?」


「どうぞ」


「あなたは、神なのですか?」


「人に手を差し伸べられない、という意味では世間一般が信仰する神とは違うかな」



成る程。ならば…


「ならば、やはり俺にとってあなたは神だ」


「…そうか。ならば、目指したまえ。君には資格がある」


「ええ、必ず。いつか、きっと」



再びしっかりと握手を交わし、

そして彼が横に退くと、俺の前方に石造りの観音開きの扉が現れた。



「さようなら。また逢う日まで」



それはどちらが口にした言葉なのか。


しかし少なくとも俺は、確信を持っていた。また、逢えると。





探求者は、神を目指す。
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