真理の探求者
第2章 第一話 神
曰く、俺に目印をつけるんだそうだ。
そして、メアが世界の外から侵攻しようとして来たら、
その目印の方に流れるようにすると。
つまり囮として俺がメアと戦う事で、
俺以外の者をメアが襲わないようにして欲しいんだそうだ。
「頻度は高くないし、力もあげよう。きっと大丈夫なレベルのね」
成る程。条件としては破格だ。
ただ囮をするだけで、新しい命と、体と、力と、目標へのヒント。
これら全てくれるというのだ。
正直、拒む理由などない。
「力というのはどのような?」
これが肝心。しっかり把握しておかないと冒険開始5分で死亡、
なんてことになりかねない。
「うん。君の望みを叶えてあげてもいいんだが、悩むだろう?
案をこっちで用意してみた」
そういってテーブルの上に出された一枚の用紙。
そこにはおそらく俺にくれるのであろう力が、一覧として載っていた。
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