真理の探求者
第2章 第一話 神
「まあ、運が悪かった、としか言いようが無いんだがね」
しかし、メアに命の輝きは無い。
そんな奴らに自分の世界の命の輝きを消されるのは我慢ならない。
我慢ならないが、管理者が直接世界に手を出すことは出来ない。
「俺達がこうして色々出来るのは、この管理者の領域の中でだけだからね」
つまり世界そのものでもある彼らは世界そのものに干渉する事は出来るが、
世界に居る何かに直接干渉は出来ないんだそうだ。
成る程。
つまり、そのメアと呼ばれる者達を俺にどうにかして欲しい、ということか。
「何もメアを倒しに行ってくれというわけじゃない」
メアの処理に動いている者は別にちゃんと居るらしい。
だが、この世界の分は居ない。
だがもうすぐメアは来る。どうしよう、と思っていた所に俺が来たらしい。
「君はメアが討伐されるまでの間、襲い来るメアを倒してくれればいい」
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