まだかみ
第1章 天地創造
ぶつぶつと旦那であり息子であるウラノスへの怒りをぶつけながらガイヤはティタン達を呼び出してこう言った。
「ああ可愛い子供達いい事? 父さんは貴方達の弟達を閉じ込めるイカレぽんちなの
こんな父親には罰を下すべきだと母さん思ったんだけど、誰でも良いわ
誰かこの鎌を使って父さんを罰してやりなさい
勇気ある子は父さんの代わりにこの世の王にしてあげるわ」
怒り狂った母のガイヤの顔の恐ろしい事。流石の子供達も此にはビビった。
「か、母さん怖い……」
「なんですって」
「びゃぁっ! なんでもないなんでも」
そんな中、ひとりだけ恐れる兄弟をゲラゲラと笑いながら母ガイヤの前にたった子供が居た。末息子のクロノスだ。
「兄さん、何びくついてんだよ
母さん俺がやってやるよ、あのクソ親父には丁度嫌気さしてたしさ」
肩をすくめて言う息子にガイヤはその勇敢さに喜んだ。
「まぁ、流石は母さんの子
では作戦を話すからこっちへいらっしゃい」
その様子に他の子達はヒソヒソと話し合う。
「母さんって親馬鹿?」
「……多分ね、父さんはイカレてるけど母さんってそれ以上にクレイジーだもの」
「クロノスって乱暴だし、大丈夫かな」
「俺達には関係ないって早く部屋戻ろう」
「ああそうだな」
ガイヤは実の子供達にすら恐れられて居た。もちろんそれはウラノスも例外ではない。息子とガイヤが作戦を練ってる間、ウラノスは一人寂しく、家の庭で小さくなっていた。
「酷いや母さん……」
実はウラノスもマザコンだったのだ。
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