世の中と言うのは思わぬところに落とし穴があるものだ。
マクドナルドもそんな思わぬ落とし穴にはまってしまったのかもしれない。
事の発端は中国の下請けによる不祥事だったのだが、事態は思った以上の広がりを見せ結果大幅な赤字に転落となったのである。
だがここにきてようやく売り上げ減も落ち着き始めたようだ。
そもそも今回の騒動は本当にマクドナルドだけが原因であったのだろうか?
確かに食の安全は飲食企業にとっては重大な事だ。
にしても売り上げの落ち込みが大きすぎるように思えるのだが、ひょっとしたらマクドナルドは魔女狩りにあったのかもしれない。
下請けによる不祥事が露見した2014年は、中国による軍事的な脅威が取りざたされていたころであり、反中感情のターゲットにされてしまったのかもしれない。
マクドナルドはアメリカ生まれのハンバーガーチェーンだ。
そのマクドナルドの原料が”中国で作られていた”という意外性も事態を大きくした理由ではないだろうか?
食品や衣料品はトレンドに左右されやすい商材だ。
日本においてのそれらのトレンドは景気の状態が根底にある事が多く、不思議なことだが同じトレンドが続かないマーケットなのだ。
今までの経験則から言えば高成長の時には”ヨーロッパ系”に、低成長期には”アメリカ系”のトレンドが発生することが多くみられるのだ。
つまりそれらの景気とトレンドの相関性から言っても、2014年は景気回復期でありマクドナルドにとってはアンマッチな時期であったのではないだろうか?
そのトレンドのアンマッチと、反中感情が運悪くマクドナルドに集中してしまったのかもしれない。
とするならば、売り上げ減が止まりこの先マクドナルド再び成長し始めるのなら、世の中の景気は低成長期になり始めていると考えられるのではないだろうか?
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日本をナナメに見る
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