日本をナナメに見る
日本をナナメに見る

発行者:K
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:エッセイ・日記

公開開始日:2015/06/23
最終更新日:2015/10/01 23:04

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
日本をナナメに見る 第27章 逆行 販売トレンドで堅実経営 ライトオン
世の中でうまく事を成しえようとするならば、人と逆の考え方で実行する事が大切かもしれない。

そんな逆転の発想で絶好調なのがジーンズカジュアルショップライトオンだ。

直近の月次売り上げを見ても、二ケタに迫る伸びを見せており好調そのものだ。

だがそんなライトオンも数年前には赤字に転落するという屈辱を味わってきたのだ。

そもそも若年層向けのカジュアルショップは”不景気に強いビジネス”と言われていたのだが、日本の経験したデフレ不況はそんな業界の通説を覆すほど深刻だったのだ。

若年層向けのカジュアルウェアはデザイン性が重要だ。

だが深く進行するデフレマインドは、デザイン性だけでの差別化を難しくしたのだ。

その結果製品価格を下げる事を余儀なくされ、結果”安かろう悪かろう”の製品が蔓延し更なる客離れを招いてしまったのである。

その中カジュアルウェアに新しいトレンドが生まれるのだ。
それは機能性カジュアルウェアだ。

今までファッション性と機能性を両立させたカジュアルウェアがなかったこともあって、空前の需要を生み出したのである。

しかしこの流れの中ですらデフレマインドが消えることはなく、どちらかと言えば中間的な価格帯のライトオンは恩恵を十分に享受する事はなかったのである。

しかしここで再び転機が訪れたのである。

それはアベノミクスによるインフレだ。

これにより”材料費の高騰による製品価格の上昇”と言う最近では経験した事のない流れになったのである。

競合他社が値上げに動く中、なんとライトオンは客単価を落とすという正反対の戦術に出たのだ。

結果、その戦術は見事にマーケットの流れをつかみ、現在の好調を呼び込むこととなったのである。

だがこの好調は手放しで喜べる状況ではないのかもしれない…。

なぜなら競合他社の多くが製品単価を上げることで客数減を補っている状況であり、もしこれ以上客数減が進めば元の”安売り合戦”に戻る可能性は十分に考えられるからだ。

もしその状況になった時、再び逆転の勝利をつかむために今から準備を始めておいた方が良いのかもしれない…。
63
最初 前へ 59606162636465 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ