日本をナナメに見る
第23章 それは終わりの始まりなのか 世界同時株安!!
世界経済に暗雲が立ち込め始めた。
発端は中国経済の減速懸念だったのだが、事は世界に飛び火し同時株安を引き起こしてしまったのだ。
もちろん日本も例外ではなく、株価は大幅に下落してしまったのである。
ここまで一気に株価が下がると、調整局面に入ったと判断され、株価はかなりの時間低調な状態を続けるのが一般的だ。
アベノミクス相場は終わってしまったのだろうか?
そもそもアベノミクスは”株高””円安”による恩恵の享受が柱であり、これらによって企業が儲かり所得の増加を招き結果、経済の好循環が進むと言うものだ。
確かに多くの企業が好決算を出し、所得の向上も見られたのだが、日本は本当によくなっていたのであろうか?
株価は未来を見ていると言われているものだ。
本当に日本が良くなっているのならば、ここまでの下落には見舞われなかったのではないだろうか?
株を買っていた投資家の中に、今の日本に対して少しずつ疑いが生まれていたのかもしれない。
ある株の評論家が『株価とGDPは密接に関係するものだ。』と言っていたが確かにそうなのかもしれない。
なぜなら…
アベノミクスが始まって株価は2倍以上になったのに、GDPはほんの僅かしか伸びてはいないからだ。
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