果てしなく長い物語
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発行者:岩上智一郎
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:一章 幼少編

公開開始日:2010/09/27
最終更新日:2010/10/29 01:47

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果てしなく長い物語 第1章 果てしなく長い物語 一章 幼少編
「この子はとても面白い」

「ん、まだ赤子じゃないか」
「そうだよ」
「がさつな君が言ったところで何の説得性もないぞ」
「ははは、酷い言われようだな。まあしょうがないか」

「はあ? ちょっとおかしいぞ。いつもなら私に食って掛かってくるのに」
「とりあえず見てみなって」


「どの子なんだい?」

「あの子だ」


「普通の赤子じゃないか」

「とても白いんだ」


「白い? どこが?」
「ははは……」

「何がおかしいのだね?」
「いや、おまえがそう思ったんなら成功だなと思ってさ」

「意味がさっぱり分からないぞ?」
「いいんだ、今それをおまえに言うつもりなど毛頭ない」
「何だか不愉快だな」
「うんうん。それでいい。おまえはそういった感覚でいてほしい」

「そういう感覚? さっぱり分からん」
「いいんだって、まだ分からなくて」

「君と私はいつも間逆だ。何を考えているのか分からない」
「そう間逆だ。だからこそいいんだよ」
「何だか気になるな」
「なら力にならなくていいから、この子を頭の片隅にでも気に掛けておいてくれ」
「言われなくてもそうするさ。そんな事言われたら」
「ははは……」

「笑うのはやめろって。何だか不愉快だ」









 パパ、ママ……。
「何で僕を産んだの?」



 死ぬまでに、一度でいいから聞いてみたい。


 まだ自分の事を「僕」と呼んでいた時代。
 僕は、男三兄弟の長男『神威龍一』として生まれた。

 本家の初孫である。
 近くの距離には親戚もたくさんいた。
 だから当然色々な人に可愛がられた。


「龍ちゃん」
 みんなそう呼びながら、満面の笑顔で優しく接してくる。

 幼き頃の写真を見ると、非常にあどけない顔をしている。
 この当時はまだこの先にある未来など知らず、幸せで無邪気だった。

 二歳の時に弟の龍也が生まれ、四歳になって二人目の弟の龍彦が生まれる。





 いつからなのだろう。

 心の根底に憎悪が流れている事に気がついたのは……。







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