果てしなく長い物語
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発行者:岩上智一郎
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:一章 幼少編

公開開始日:2010/09/27
最終更新日:2010/10/29 01:47

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果てしなく長い物語 第1章 果てしなく長い物語 一章 幼少編
 ママの怒りは収まらず、僕の手を強引に引っ張り、階段を上っていく。





「おい、龍一をどうするつもりだ!」
 おじいちゃんの声が聞こえる。



「これは私たち親子の問題です。余計な口は挟まないで下さい。そんな事よりお父さんはお手伝いの教育をちゃんとして下さい」


 ママの最近夜になるといなくなる原因。

 その一つが直感的に理解できた。



 家の中でママは、パパともおじいちゃんとも仲良くできていない。






 僕は引きずられるように階段を上がり、部屋へ着いた。

 この場から逃げ出したかった。




 パパ、早く部屋に来て……。

 必死で願う。



 部屋に着くなり、ママは僕をソファの上に投げつける。

 テレビを見ていた弟の龍也は、その急展開にビックリしたようで部屋の隅に行きビクビク震えていた。
 まだ小さい龍彦は何も知らず寝ている。


 僕は泣きながら何度も頭を地面にこすりつけ、必死に懇願した。
 容赦なく手当たり次第叩くママ。


 塾を一つさぼる事が、ここまで悪い事だなんて全然思ってもみなかった。





「まったく舐めた真似してくれたね。このガキは……」


 いつもより感情が高ぶり、ママは高音で怒鳴っていた。
 その声を聞いているだけで、心に冷たいものが通過する。

 髪の毛をつかんで強引に立たされ振り回された。
 僕には泣く事ぐらいしかできない。


 視界がグルグル回り、様々な角度を映してる。
 自分が今、どのような目に遭っているのかすら分からなかった。








 突然、ガラスのテーブルが目の前に迫ってくる。

 僕は瞬間的に目を閉じた。



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