果てしなく長い物語
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発行者:岩上智一郎
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:一章 幼少編

公開開始日:2010/09/27
最終更新日:2010/10/29 01:47

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果てしなく長い物語 第1章 果てしなく長い物語 一章 幼少編






 今、僕は生まれて初めて塾をさぼって、お手伝いのせっちゃんと一緒にいる。
 絵画教室と学習塾のカバン、二つを手に持って……。

 いつも学校の登校時、班として集まる集合場所のすぐ近くに喫茶店があり、せっちゃんはそこへ僕を連れて入っていった。



 アメリカンスタイルの狭い喫茶店。

 初めて入った僕は、辺りをしばらく見渡した。

 五名分の椅子が設置されたカウンター。
 二つのボックス席。
 壁には手書きで書いてある軽食メニューが貼ってある。
 それ以外の空いたスペースには外国人歌手らしきポスターが数枚あった。

 客は僕たち二人だけ。

 マスターは僕を見るなり笑顔で挨拶をしてくれる。


 せっちゃんはこの店の常連客らしく、勝手にボックス席に座り込んだ。
 僕も向かい側に恐る恐る座る。

 何かが視界に映った。
 今までテーブルと思っていたものが、実はテーブル型のテレビゲーム機だった。


 真ん中に画面が映り、横にはガラスの中に入った状態の紙がある。
 僕はその紙を見てみると、インベーダーと書いてあった。

 画面は白黒の状態で、何かが、ピコピコと動いている。

 これがゲームとの初めての遭遇だった。



 この年、インベーダーは爆発的なブームを迎え、どの喫茶店もテーブル代わりにインベーダーを置いてあった。
 正式には千九百七十八年に発表され、左右の二方向レバーでビーム砲をコントロールし、徐々に襲い掛かってくるインベーダー五十五匹を倒すゲームだ。
 ビーム砲が敵の弾に当たってすべてやられるか、インベーダーが最下段まで降りてこられるとゲームオーバー。
 敵五十五匹をすべて倒すと一面クリア。
 以後、自機がやられない限り、ゲームはずっと続いた。

 タイトーが生み出した不滅の名作である。



 せっちゃんがお金を入れてくれ、僕は無我夢中でゲームをする。
 世の中にこんな面白い物があったなんて……。

 インベーダーとの出会いは僕にとって衝撃的過ぎた。



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