果てしなく長い物語
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発行者:岩上智一郎
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:一章 幼少編

公開開始日:2010/09/27
最終更新日:2010/10/29 01:47

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果てしなく長い物語 第1章 果てしなく長い物語 一章 幼少編


 小学校に入学すると、家の中の空気が少し変わったのを感じた。

 暖かい暖炉の中にいるような毎日だったのに、中の火が少し弱まってしまったような感覚。


 パパのお姉さんの子供。つまり僕にとって従兄弟の関係だが、同じ年の女の子がいた。


「龍ちゃん、入学おめでとう」
 僕の家の二階の部屋へ、お祝いを持って来てくれた親戚のおばさん。

 ドアのところでママとおばさんが色々話をしている。
 横には同じ年の従兄弟、愛子ちゃんがいるのにママは部屋の中へ入れようとせず、入り口で立ち話をしているだけだった。



「少々お待ち下さい」そう言ってママはドアを閉め、ガラスのテーブルの上で手に持っていた入学祝い袋を乱暴に置く。

 僕は何も分からず袋をジッと眺めた。





「まったくあんたのせいで、こっちも大変だよ」

 いきなりママは僕を睨みつけるようにそう言うと、祝儀袋を開き、中に入っていた一万円札を取り出した。

 そのままそのお札を別の祝儀袋に入れ直す。
 そしてそれを持ったまま部屋の外へ行き、廊下で愛子ちゃんのおばさんと話していた。


 何でわざわざ中のお金だけ入れ替えて、袋の交換などするのだろう?
 意味不明なママの行為を僕は黙ったまま考えた。

 部屋に戻ったママは、険しい表情をしている。

 僕を一瞬だけ見て、おばさんからもらった封筒をビリビリに破きだした。




 何でそんな事をしているの?

 ママの行動が理解できないでいた。



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