果てしなく長い物語
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発行者:岩上智一郎
価格:章別決済
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ジャンル:ノンフィクション
シリーズ:一章 幼少編

公開開始日:2010/09/27
最終更新日:2010/10/29 01:47

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果てしなく長い物語 第1章 果てしなく長い物語 一章 幼少編




 そんなある日の事だった。

 まだ僕が、幼稚園の年長さんぐらいの時。

 外をブラブラ歩いていたら、知らないおじさんが声を掛けてきた。
 上目遣いにそのおじさんを見ると、優しそうに微笑んでいる。



「おじさん、誰?」
 そう言うと、おじさんは少しだけ悲しそうな表情を見せた。

「何だ、おじさんの事分かんないか。僕は神威さん家の龍一君だろ?」

「うん」

「ちょっと見ない内に大きくなったなあ。おじさんはね、龍一君のお父さんとお友達なんだよ」


「え、パパと?」

「そう、昔っからのね」


「へー」

「龍一君のお父さんとお母さんが、結婚した時はすごかったんだよ」


「何ですごかったの?」

「ほら、お父さんて格好いいだろ。それにお母さんは綺麗だろ」



 まだ幼い僕には両親が世間的に見てどう思われているかなど考えた事すらなかった。
 おじさんにそう言われても、意味がよく理解できない。

 僕にとって格好いいという定義は、ウルトラマンや仮面ライダーだったのである。



「だから近所のみんなも、俳優と女優が結婚したって感じで大騒ぎだったんだよ」


 おじさんの言葉をうまく把握できないながらも、僕は何故か嬉しく感じた。
 多分このおじさんは、僕のパパとママを誉めてくれているんだ。
 そう感じる。

 僕の頭を何度も撫でながら、おじさんは満足そうに去っていった。



 早速家に帰ると、その話を興奮しながらママに話す。
 ママはニコニコしながら黙って微笑んでくれた。


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