白昼の追想
第5章 5章 悪戯
そんな繰り返しにも
玩具の同じ使い方にも 飽きてきたのか
彼の指の動きは
少し変わって 一定になる
それは次に 何をされるかを
私にも充分に暗示させる ものであって
きつく締めた 排泄のための孔を
指先でほぐすように 揉み始める
やめて そんなこと・・・
心で叫ぶ
それをまた見透かして 楽しんでいるのね
おしゃぶりに 没頭しつつも 腰が引けてくると
また 強引に戻されるだけ
じっとしてろ というように
腰を上から片手で 押さえつけるようにして
指を狭い孔に ねじりこまれる
キャッと小さくも叫び声をあげて
頭の先から つま先までの
全身が引きつるように
神経は 一点に集中されて
蛙のように 這いつくばって
私は 彼の指一本に 犯され
支配される
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