白昼の追想
第3章 3章 嘲笑
無言のまま
彼の室内スリッパを そして ソックスを片方づつ
咥えて 脱がせていく 手は一切使わない
それが好みのやりかたって 解ってる お互いに
右足に構っているときは 空いた左足を頭の上に乗せられる
その逆側も そうで
足に 絡み付く 私の頭は 彼の 片足で 押さえつけられる
唾液が 溜まってきて
出過ぎないように グイと呑みこみ
彼の足先を舌で 静かにしゃぶり始める
「ふふふふっ」 低く くぐもった声で
彼の嘲り笑いが 初めて洩れる
馬鹿にしきってるくせに
でも それを歓んでるのは
丹念にしゃぶってる
「ケツを こっちに向けてみな」
顔を 視てはいないけど・・・
無表情にまた声をかけてくる
やっと本気で辱める気なのね
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