白昼の追想
第18章 18章 Jさんとのこと―5
車の 運転席の私は リクライニングを倒して
助手席に座っている Jさんに見下されながら
独り 女の自慰を 演じさせられる
でも そんな シチュエーションに 陶酔して
「それだけで イクのか?」
普段のJさんらしくない きつい口調で 聞いてくる
「いつもは ディルドーを使うわ」ムキになったように 応えると
「持っているのか?」
肯くと 「じゃあ それもやれ」
バックを とってもらう
中から 外国製のディルドーを出して
「立ってするときは 抜けないように
壁に お尻を 押し当ててするの」
恥ずかしい 告白を させられることに また酔う
公衆男子トイレの個室で
あたかもバックから 犯されているかのように
ドア壁に 剥き出しの お尻を突き出していた
無様に 醜態を晒す 自分を 想いだしていた
排水パイプ管を 両手で掴んで
「じゃあ 俺が 壁だと思えばいい」
38