白昼の追想
第14章 14章 Jさんとのこと―1
たまには軽く 食事でもしませんか と
アフターファイブを 私から誘って
レストランでの食事後 私の行き付けの居酒屋
3軒目に ジャズのかかるバーに寄り
もう 電車ないから 今夜はこの辺で泊まるわ
常に 私が先導 主導して 時は進み
バーを出ると 小雨が降っていて
ひとつの傘で 腕を組み
横断歩道の信号待ちの時に
私から 伸び上がって キスをせがむ
押し黙って歩き 駅の裏のホテルに入ってチェックイン
ベッドに 座った途端に 私が抱きつき
くらいつき 彼に貪りつくように
少しでも早く 裸にされてしまいたかった
それからは 彼がリードしてくれたけど
Jさんのセックスは 大きく優しく
包みこんでくれて 充実感もあったけど・・・
彼の放出と 私の高揚が 一度終わって
しばし 彼の広い胸に 頭を乗せて
安堵感と 初めての Jさんと 私の
全裸で 対等な男女の関係だった・・・
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