白昼の追想
第12章 12章 少女の頃から
同級生を苛めることはあっても
苛められる事も
親から 叱られたりすることもなかった
早熟で 勉強のできるいい子で
そんな 少女時代から
その芽は あったんだろうか
文学少女と言われた
隠れて 読んだ SM文学
それはずっと辞められなくて
大人になっても そんな夢想癖があった
襲われて 裸に剥かれ
拘束され 吊られて
陵辱されて 晒されて
跪いて 許しを請う
隷属して 支配される
私の お伽噺の 王子様は
鞭を持った 冷徹なサディスト
そんな夢想がずっと
心の中に 潜ませていて
ある偶然が
私に Jさんとの 関係と 行為に 向かわせた
彼は 既婚の 50男だったけど
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