マンション屋上の死角
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成人向完結アフィリエイトOK
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ジャンル:その他
シリーズ:コピーライター 舞

公開開始日:2010/09/19
最終更新日:---

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マンション屋上の死角 第9章 終章 悪夢と結末
悪夢は 途切れない でも 浅い眠りはあった
携帯でない 部屋の電話の ベルが 鳴っていて 目覚める

屋上の 住人の 青年からだった
今夜も あの男は 屋上に やってくるつもりらしいから
私は 他の場所で 泊まるようにしなさい と
できれば 友人の家に 泊めてもらうように したほうがいい
男とは 自分が 話をする と彼は言う

「あの男は 家賃不払いの 不法侵入者だし
あなたには まったく 関係ないことなんだから
ともかく 今夜は このマンションには いないほうがいい
話は ちゃんと 僕が つけるから」

頼りのない 引きこもりオタク少年の風貌の青年にしては
思いがけない しっかりした 口調だった

「わかったけど だいじょぶ?」
「うん だいじょぶだよ
いざとなれば 考えもあるんだから」

私は 恐怖感と疲労が 心身に残っていたから
言うとおりに することにした

「なるべく お友達の家に 泊まってね」
と 彼が 念を押すのが 気になった

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