マンション屋上の死角
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ジャンル:その他
シリーズ:コピーライター 舞

公開開始日:2010/09/19
最終更新日:---

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マンション屋上の死角 第3章 3章 ゲーム
ときどき 昼間の 仕事の 切れ目にも
私は 煙草を持って 屋上に 上がるようになった

私の 独りでの 喫煙タイム 
ほとんど就寝タイムの 昼間でも
時折 彼も 部屋から 出てきて
私の横に立ち 和むように 時を過ごし
とりとめない 世間話から 身の上話を するようになる

嘗ては ビル玄関に 詰めていた 宿直の管理人さんが
仮眠をとる 休憩室としていた その屋上の 部屋に
やがては セキュリティシステムで 不要になり
そして いまは コスト削減のために 警備会社との 契約も切れて
形だけの 無人の 管理人室
監視カメラも 始動もしない
実際には 無防備な 状態が ここの現実で
もはや 寂れて 消えていく 運命の ビルだから
ひとつひとつの 窓の灯は 消えていき
やがては 閉じられ 消却される運命に

ビル所有者の ご子息である 青年は
この空いた 屋上部屋を 受験勉強用にと
高校時代から 使用するようになり
彼の 孤独で 閉ざされた 世界が 構築される
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