「僕のカレンダー」~素人が書いたありのままの刑務所日記と壮絶な過去
「僕のカレンダー」~素人が書いたありのままの刑務所日記と壮絶な過去

発行者:とぷ
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2015/03/02
最終更新日:2015/03/23 15:34

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「僕のカレンダー」~素人が書いたありのままの刑務所日記と壮絶な過去 第2章 第2章~逮捕から受刑者となるまで~ 1、逮捕当日~7月3日~
その中身を確認すると、現金と同じ大きさに切られた白紙の紙の束が、まるで札束のようにギッシリと入っていた。僕は、今一状況が理解出来ずすぐにその様を、指示人に電話で伝えた。しかし、そのやり取り中、周囲の通行人などに何となく嫌な視線や違和感を感じていた。そして、指示人からはゆっくりとその場から離れてくれと言われた。僕は、意味がさっぱり分からなかったが、電話を繋いだまま言われた通りにその場からゆっくりと離れていった。更に、指示人からは女性が見えなくなったら走って離れてくれとの指示もあり、近くの道を曲がり逃げるように走った。しかし、その時であった。先ほど、嫌な視線を浴びせていた通行人などの3人が走って追っかけてきた。僕は、訳わからず必死で走って逃げたが、すぐに追い付かれてしまった。別の道から、2人も加わり僕は、5人に囲まれてしまった。そして、その場で手錠を掛けられ現行犯として逮捕されたのである。これが、僕が逮捕された経緯である。簡単にまとめると、70代の女性宅に息子を装い電話し、現金を騙し取ろうとしたが、同人に見破られその目的を遂げられなかった「詐欺未遂罪」の現行犯として逮捕されたのである。刑事さんが、調書を読み上げ「間違いありませんか?」と問いかけてきたが、当然僕は「はい!」と言う訳がなかった。僕は、女性宅に電話もしていないし、そもそも内容も全く別の内容を聞かされていたからである。しかし、この調書を聞いて僕は驚きを隠せなかった。僕が行っていたのは今、社会問題となっている「オレオレ詐欺」の現金の受け取り役として、指示されていたからである。やっとここで、事の甚大さとそれまでの怪うし数々の指示や事柄を理解、納得することができたのであった。刑事さんは、僕の驚きを疑わしき目で見るような表情で取り調べを進めていく。個人情報、学歴、職歴、家族構成など、まずは事件以外のことを細かく聴いてき、その合間に所持品や押収、指紋採取なども行われた。
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