Day Of Destruction
Day Of Destruction

発行者:木暮
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:SF

公開開始日:2010/09/17
最終更新日:2010/11/02 16:37

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
Day Of Destruction 第2章 第3魔導中隊の悲劇
――5月17日・ファラデル王国ザンザギ地方ガロー平原・第1調査隊――

 第1調査隊は一通りの調査を終え、機材をトラックにしまい撤収の準備をしていた。
「隊長、撤収作業、終わりました」
 部下の1人が言いに来た。
「了解した。速やかに帰還するぞ」
 と言い、トラックに乗ろうとした時だった。
 ゴゴゴ……という音と共に地響きがした。
「隊長、地震ですかね……?」
 部下の1人が口を開く。
「分からん。あの落下物の影響かもしれん。各員警戒を怠るな!」
 と言い、隊長は念のため腰にしまっていたアサルトライフルに手をかける。
 そしてつぎの瞬間、「それ」は現れた。
 突然、地面が沸騰したかのように湧き立ち、土砂が地面から巻き上げられた。
 その土砂の中から異形の怪物が現れた。
 足が4本あるくせに腕が2本、緑色の気色悪い胴体は丸く、そこから伸びる顔のような部分は目も鼻も耳も無く、大きく裂けた口と鋭い犬歯だけがあった。
 そんな出鱈目な生物が、数百という数で地中から湧き出てきたのだ。
「なッ――撃て、撃てぇぇッ!!」
 混乱した隊長は、恐怖のあまりHQの指示を仰がずに射撃命令を出してしまう。
 第1調査隊の数十名は、当然のようにためらいも無く引き金を引く。
 ガステンと言う金属を加工したガステン弾が連続でその怪物に突き刺さる。
 怪物は中から紫色の気色悪い体液を流しながら息絶えるが、その死骸を乗り越えてまた別の怪物が襲いかかる。
 その数を前に、たった10人程度では歯が立たなかった。
「なんだよこいつら、死ね、死ねぇぇッ!!」
 必死にアサルトライフルをある兵士が撃つが、その数を前にはあまりに無力だった。
 やがて怪物に首をつかまれ、噛みつかれ体を引裂かれた。
「うぎゃああぁぁッ!!」
 それを境に、次々と隊員が喰われて行く。
「や、やめろっ!来るなぁぁッ!うわああぁぁぁ!!」
「助けて、死にたく――があぁッ!」
「バケモンがぁぁッ!!死ねぇぇッ!ぐわあぁぁッ!!」
 その危機を察知して、後方で待機していた王都軍第3魔導中隊が駆け付けた。
「全魔導兵攻撃開始!魔術使用自由ッ!」
「「了解ッ!!」」
 


4
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ